新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

なかなか相場が戻りません。-株と外貨

 今日は久しぶりに株価が下がりました。先週値上がりしましたが、日経平均16000円回復には遠いです。おまけに円高は以前続いています。

 このところ対ドルで102円の後半が続いていたのですが、今日は102円ちょうどくらいになりました。対ドルで120円台にあった頃が夢のようです。

 今より20円以上の円安だったのです。120円台まで円安が進めば輸出産業も高収益だったと思います。逆に今は円高が進んでいますから輸出産業も大変でしょう。

 輸出産業の年初の外貨想定は110円くらいでしょう。105円までの円高は想定していないと思います。今の予想では年内は105円以下のレートが続くと思います。

 円安になる条件がほとんどありません。これまでの円安はアメリカの景気が回復し金利引き上げが連続して行われるという想定のもとで起こったのです。

 実際一度金利が引き上げられました。これを境にまさに予想で買って現実で売る状況が起こりました。もしこの後連続して金利引き上げが実施されていれば円安が進んだと思います。

 少なくとも110円台で推移したと思われます。しかし、イギリスのEU離脱で大きく相場が変化しました。株価の方は一時の値下がりからかなり回復しましたが、対ドル相場はイギリスショック前には戻っていません。

 イギリスには日本企業が相当進出しています。EUに加盟している利益をこれから享受できるのか見極めが難しいです。

 イギリスの政治も不安定になりました。離脱を率先して主張した元ロンドン市長が首相選への辞退を申し出ています。イギリス議会は離脱反対派が多数です。

 誰が首相になっても議会を納得させるのは難しいでしょう。EUの中心である独仏がすんなりイギリスの言い分を認めるとも思えません。イギリス側の体制自体が不安定なのですから、離脱交渉がすんなり進むとも思えません。

 イギリスでは国民投票で離脱が決まりましたが、離脱派も国民投票後どのような手順プを踏んで有利に交渉を進めるのか決まってなかったようです。

 離脱派自身まさか離脱派が多数を占めると思っていなかったのではないでしょうか。一時の熱狂で離脱に賛成したが、その後どうしていいか分からない状態です。

 そうなるとイギリス・EUともにどう進めていいか分からなくなり混乱していると思います。これに間もなくアメリカ大統領選挙があります。もしトランプ氏が大統領になるようなことになれば、イギリスショックに続いてトランプショックが来ます。

 取りあえず二つのショックに備えてこれからも安全通貨の円が買われると思います。年内のアメリカの金利引き上げはなしと投資家は見ています。そうなればどう考えても年内は円安になり可能性はありません。

 従って株価もせいぜい16000円台までしか上がらないでしょう。もしトランプショックが来たら一気に13000円台まで下がると思います。

 年金機構は株式を大量に購入しましたがトランプショックが来たらまた大幅な評価損が出るでしょう。明日も授業です。