天皇陛下の「お気持ち」発言について
昨日天皇陛下による、現在の心境についての「お気持ち」発言がありました。なかなか良く考えられた内容であったと思います。
現人神として神格化されていたのですが、この人間宣言から国民と親しく交わることができるようになりました。そして、全国を回って敗戦で困難に直面している人々をはげましたのです。
おじさんの町にも天皇陛下が来られました。車の窓から帽子を振っておられたのをわずかに覚えています。さて、今回の「お気持ち」発言は今上陛下も人間であり、老いを迎えたことを国民に訴えたかったのだと思います。
人間であれば皆老います。老いれば体力も知力も気力も衰えます。今までと同じようにはできません。普通の生活であれば、引退します。運転免許であれば返納を考えます。
責任を感じれば感じるほどいいかげんなことはできないでしょう。名ばかりで実際には何もしないでその地位にとどまることは天皇陛下の心が許さないのでしょう。
生前退位の話が出た頃から、一部保守陣営では摂政を置けば済む問題だと言う意見が出ました。今回の「お気持ち」発言では摂政を置けば解決する問題でないとありました。
ここまで天皇陛下が踏み込まれた発言をなさるとは思いませんでした。今発言しておかなければ、この先自分が弱った時急に言い出してもどうにもならないと思われたからでしょう。
ご発言の与党・野党の代者の発言がありましたが、皆何とかしなければと言う点では一致していました。ところが、生前退位と言ってもなかなか難し問題があります
取りあえず今回の件を片づけて次はゆっくり考えるというものです。ただ、生前退位となれば、即位をどうするかがまず問題になります。次は今の皇太子殿下の後任です。
皇太弟とするのか、皇太子とみなすのか、まず呼称が問題になります。退位された今上天皇をどう呼ぶかも新しい問題です。
この問題で与野党が議論することだけでは避けたいところでしょう。そうなると対決法案の後にこの問題を提出するわけにいかないので、どのタイミングで上程するか難しいところです。
明日はポステイングの準備です。