新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

シルクロードツアー報告1ー総論

 ご無沙汰しておりました。実は8月18日から25日までシルクロードツアーに行っていました。今日はその報告の総論編です。

 シルクロードツアーと言っても中央アジアの方ではなく中国側です。まず初日近くの空港から上海に飛び、そこからさらに西安に飛びました。

 かって遣唐使は大変な苦労をして日本から長安西安)まで旅したのですが、今は待ち時間を除けば4時間半くらいで到着できます。

 西安は以前中国に居る時に一度行ったことがあるのですが、今回はまた別のところにも行きました。西安では次の日明代の城壁を見学しその後敦煌へ飛行機で行きました。

 敦煌では莫高窟(ばっこうくつ)と呼ばれるところを見学しました。壁画が中心で中には仏像もありました。とてもきれいで良かったです。今回のシルクロードツアーの目玉の一つです。

 敦煌では2泊して次の日新幹線でトルファンへ行きました。西安陝西省敦煌甘粛省です。トルファンから新疆ウイグル族自治区になります。

 中国の新幹線は在来線と違って時間に正確でした。出発時刻も到着時刻も正確でした。以前貴州省へ行った時在来線に乗ったのですが到着が1時間半くらい遅れました。

 それを知っていたので新幹線が定時運行しているのには驚きでした。最高スピードも200キロくらいでゆれはほとんどありませんでした。

 驚いたのは料金です。日本の新幹線と比べると格段に安いです。新幹線に4時間近く乗って185元(約3000円)です。トルファンウイグル族が7割で漢族が3割くらいと聞きました。

 次の日鳴砂山に行きました。ここは砂漠のはずれです。鳥取砂丘の何倍もある大きさです。ラクダに初めて乗りました。ラクダは座って居る時の姿勢から突然立ち上がるのでしっかり手すりをもっていないと大変です。

 結構乗り心地は良かったです。砂山も上りましたが足場が悪く結構疲れました。しかし下りは雪の積もった斜面を滑り降りるようでとても楽でした。

 その後「元二の安西に使いするを送る」という王維の詩で有名な陽関を見学しました。ここは先述の詩の一部「陽関を出ずれば故人なからん」で有名なところです。

 今は土で出来たのろし台だけ残されていました。その後漢代の長城跡や玉門関の後を見ました。玉門関も漢詩に出てくる有名な場所です。

 この二つの場所は元国語教師のおじさんとしては一度行ってみたいところだったのです。次の日トルファンにある火炎山と高昌城遺跡とべゼクリク千仏洞やカレーズと呼ばれる地下水道を見物しウルムチへバス行きました。

 ウルムチ新疆ウイグル自治区省都でここは漢族っが7割ウイグル族が割なのだそうです。とても立派な年でした。

 ウルムチに一泊して次の日市内を少し見学して西安に飛行機で帰りました。西安では兵馬俑やお寺などを見学しました。そして昨日帰ってきたのです。

 ツアーは20人です。男性が13人女性が7人でした。全員一人です。今回のツアーの売りは全員が一人の参加な点です。夫婦と一人だと一人の人が何だか気まずいのです。

 それはツマクマがいた時感じました。このツアーは人気で20人以上の応募があって8人くらい断ったそうです。実際添乗員さんの能力では20人が限界です。

 もしトラブルがあった時ツアーの参加者が多いと身動きが取れないからです。皆さん仲よくなってとても良かったです。ちなみに参加者は一人の方を除いて60才以上です。

 これから何回かこのツアーを通してみた中国の現状について書きます。明日は長く留守をしていた家の整理です。