シルクロードツアー報告4-研究員も大変です。
今日は友人のミヤジイに中国のおみやげを渡し、街角探訪の後、昼食をして別れました。おじさんはその後ぶらぶらして帰りました。
今日は中国の研究員の方のことです。今日本でも大学が独自で研究費を企業などから応援してもらったり、大学が起業することが流行しています。
中国の場合はこれがもっと極端なのです。最初にそれに気づいたのはパンダ飼育センターに行った時です。パンダと一緒に写真を撮ると確か2000元(3万円)くらい取られました。
それでもめったにない機会なので大勢の人が写真を撮るために並んでいました。その時ガイドさんが、写真を撮った代金はパンダの餌代になるのだと話していました。
もちろん基本的な運営費は国から出るのでしょうが、パンダのために好きな餌を与えようとしたら結構お金がかかるようです。そのお金をパンダも稼いでいるのです。
この方の説明にもお金が旅行社から払われているのでしょう。普通の中国人向けのガイドより結構高額だと思います。ここで説明をしているのは全てここの研究員の方のようです。
説明をしている間は研究ができないと思います。ですから研究はシーズンオフの11月から3月まででしょう。さらに驚いたのは施設付属の売店で買い物をしているときです。
パンダ飼育センターと同じで研究員の方も販売促進に協力していました。日本ならあり得ないことです。それ以上に驚いたのは西安の歴史美術館のことです。
ここでも研究員(学芸員)の方がいろいろ説明してくれました。その後何と玉や夜光杯などが陳列された場所に案内されました。
ここの品物は全て売り物なのだそうです。ここでも販売促進に研究員の方が努力していました。ここでは他の場所と違って格段に品物が高価なのです。
まあ旅行に来て買う人もあるまいと思っていたらある方が何と12万円もの品を買ったのです。8000元くらいです。日本の物価と中国の物価の差を5倍とみると40万円くらいです。
別の方は絨毯工場見学の時やはり数万円で毯を買われたそうです。かく言うおじさんの買い物はお土産
100元(1500円)だけです。
中国の研究員の方は自分の研究機関の費用を捻出するために販売促進もしないといけないようです。さすがに独立採算とまではいかないのでしょうが、大変です。
これが工業系だと企業に直接提携できるのですが、考古学や美術系だと品物を売るしかなさそうです。研究以外にそんなこともしないといけないのかと思うと同情します。
明日はポステイングの準備です。もしかしたら臨時に2か所担当するかもしれないので、そうなったら大変です。