新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

相場は一寸先は闇ー見通せない年後半

 先週の金曜日にアメリカの株式相場が大幅安だったので今日の下げは予想通りでした。つい先ごろまで日経平均17000円台を目指していたのに、今は16500円割れが見えてきました。

 今日の日経先物ではすでに16400円台をつけています。アメリカの金利引き上げが実施されそうだという見通しからです。

 もしアメリカの金利引き上げが実施されればドル高になって日本にとってよさそうですが、そうはならないようです。円安株高の流れはすでに終わったようです。

 大きく下げた今日の対ドル相場は102円台でした。17000円台が見えた時も103円程度です。以前は為替相場が円安に振れると輸出産業が買われたものです。

 今は業績相場ではなく、政策相場になっています。金融政策次第で株価が大きく変動するのです。以前の金融政策は金利を上げ下げするだけでしたが、今はマイナス金利と言う以前なら考えられないような金融政策や、日銀・年金が株を買うと言ったことも起こっています。

 もし、日銀や年金が株を買うのをやめたら、一気に株価は下落するでしょう。おじさんも40年以上株式投資をやっていますが、こんなことは初めてです。まさに異次元のレベルです。

 ただ、EUの場合もそうですが、今のマイナス金利政策は行き詰まりをみせています。いくら金融当局が国債を買っても金利をマイナスまでしても景気が良くならないのです。

 それどころか副作用も出始めています。物には限度があります。今の金融政策を永遠に続けることはできません。山高ければ谷深しの逆が起こります。マイナス金利を0に戻すだけでも国債などが売られるでしょう。

 まして、国債の買い入れを削減したりすれば、さらに国債の暴落が進みます。今の政策は時限爆弾を抱えたままの状態です。

 谷をこれ以上深くせず少しずつ正常に戻る準備を始めなければ、取り返しのつかないことになります。まだ国民にはアベノミックス成功の余韻が残っています。

 急激な株高を経験しているだけに、夢から覚めていないようです。劇薬であるアベノミックスはすでに効果が切れ副作用の段階に入ったようです。日銀総裁や安倍首相の責任問題になるので今の政策を変えることはできないのでしょうが、長くなればなるほどリアクションも大きくなります。

 もう一つ怖いのはクリントン氏の健康問題です。もし大統領選挙に出られないということになったらトランプショックが来ます。

 とにかく今年後半は何が起こってもおかしくない一寸先は闇状態です。明日はのんびり過ごします。