新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

豊洲移転問題について

 今日は以前行って来た町へ万葉歌碑探索の続きをしてきました。明日から忙しくなるので、今日行ってきたのです。古代官道の跡にそって万葉歌碑がありました。山頭火の歌碑なども見れて良かったです。

 途中昼になったので近くのラーメン屋さんでチャンポンを食べているとお昼のワイドショーで豊洲移転問題を取り上げていました。

 次々に問題が明るみになって大変です。これが食の安全に関わる卸売市場の話なのですから大変です。そもそも毒性の物が埋まっているようなところに食品関連施設を持ってくること自身どうかしています。

 そこしか場所がなかったなら仕方がないことですが、今回の出来事は行政の末端にいたおじさんでもひどいと思います。

 おじさんは県職員の端くれですから都職員と同じ立場です。ご存じのように都道府県職員には行政職(事務屋さん)技術職・医療職(病院)公安職(県警)教育職(学校)研究職(研究所)などがあります。

 大体他の職とは連絡が悪いです。学校の場合でも教育職(先生)と行政職(事務)の人との連絡や相談はほとんどありません。

 今回の移転事業にしても、審議会などの答申と建築担当者との連絡はほとんどなかったと思います。あるいは建築担当者は審議会の答申を知らなかった可能性もあります。

 また普通現場を持つ部署には課長が技術職なら補佐は行政職とか課長が行政職なら補佐は技術職にしているはずです。ただ技術系の人が行政系の人に細かく説明するかは疑問です。

 どうせ話しても分からないだろうし自分たちの方が専門家なのだから任せてくれれば良いという考えもあったと思います。

 初めに計画されたのが、いつの間にか変更されていたのに、管理職が十分それを把握していなかったということになります。

 行政の現場でもほうれんそう(報告・連絡・相談)は必要だし、おじさんたちのような教育現場でもそれは絶対ひつようです。会議で決定したことを管理職や他の人が知らない間に変更になっていたなどと言うことは許されません。

 盛り土をすることで審議会も了承していたのに、いつの間にか空洞になっていたなどという設計変更を管理職が把握していなかったということは行政上の怠慢です。

 明らかに小池知事が不手際を責めて責任者を懲戒することができます。当事者はもちろん、監督責任も問うべきです。

 移転賛成派の会長も以前から聞いていたことと変更になったことを知らなかったようです。賛成派の人も激怒しているそうです。肝心の移転する側についても変更について何も説明がなかったのです。

 利用する側の意見を聞いて変更するならまだわかるのですが、全く知らない間に変更がなされているというのは大変な問題です。移転する側からすれば都側の信義が問われます。

 移転する側はまだ知らない間に変更されたところがあるのではと疑心暗鬼になるでしょう。こんな状態で移転してくださいと言われてもはいすぐにとはいかないでしょう。

 今回の問題はこれだけにとどまらずオリンピック関連事業についても取り上げられるでしょう。そもそもオリンピックのために築地市場を移転するわけですが、これで移転が延期になったのですから、こちらの計画も変更しなければならないでしょう。

 最初から関係部署や移転する側に細かく連絡・相談・報告をしておけば問題にならなかったのでしょうが後の祭りです。これも小池さんが知事になったおかげです。

 これからどうなるか注目されます。明日はポステイングの準備です。広告の枚数が多いと大変です。