新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

嵐の前の静けさー株式相場は小動きです。

 いよいよ日米の金融政策に関する会議が始まります。今日の株式相場は寄り付き下げた後一時大きく値上がりしましたが、結局日経平均27円安で引けました。

 相場はやはりまさかを心配しているのでしょう。アメリカの金利引き上げについては見送り予想が大勢を占めています。しかし、もし実施となれば株式相場は大きく下落するでしょう。

 見送りとなった場合でも、すでに相場は見送りを織り込んでいるので、突然相場が大きく値上がりする可能性は低いです。とは言っても悪材料出尽くしということで再び値上がりする可能性も捨てきれません。

 対ドル相場で言えば今日は対ドル101円台でした。一時104円台まで行ったのですが、こちらも金利引き上げなしと見て常識的な線に落ち着いています。

 対ドル相場は金利引き上げなしでも大きく動くことはないでしょう。101円というの居心地の良い水準です。これが100円を割るようだと一気に95円くらいまで来る可能性があります。

 日本の金融政策ですが、これについてはさまざまな意見が飛び交っています。まずはっきりしているのは、現在の金融政策を大きく変更する可能性はないことです。

 マイナス金利をやめたり、国債買い取りを減額したりと言うことはないでしょう。そんなことを言い出せば政府日銀の責任を問われることになります。総裁辞任ということにもなりかねません。

 投資家もアナリストも日銀の金融政策が失敗だとは思っていますが、一度振り上げたこぶしは簡単には下せないのです。それでは追加の金融緩和があるかないかです。

 物価上昇が見られないのに、金融緩和をやめるわけにはいきません。ただ国債買い取りはだんだん限界にきつつあります。限界だと言ったとたん国債価格が下落するでしょうから、それは言えません。

 また長期金利短期金利の差がほとんどなくなりつつあるので、生保や銀行が困っています。ここはもしかしたら調整があるかもしれません。本来日銀と金融機関は仲よくしないとまずいのに、仲が冷えつつあります。

 マイナス金利についても、深堀をするのかということが話題になっています。もし長短金利の調整をし、国債買い入れの額を少し増やすくらいにするなら、マイナス金利の深堀もあるでしょう。

 国債の買い入れを増やし、長短金利差の問題は放置し、マイナス金利の深堀もやるとなると、今後金融機関の日銀への協力が難しくなるでしょう。金融機関も危機感を抱いて政府与党への働きかけを強めるかもしれません。

 サプライズとして外債購入があります。日銀は為替政策にかかわる問題には触れないというのがルールですが異次元なのでなんでもありで手をつけるかもしれません。そうなれば、対ドル104円はもちろんそれ以上円安になるかもしれません。

 とにかく、素人はもちろん専門家でも予想不能な状態です。日本の相場は明日までで、木曜日は休場なので、金曜日に一気に日米の金利政策の影響が相場にでるでしょう。

 ちなみに日経先物では16300円台まで下げています。明日はポステイングの準備で忙しいです。