新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国での生活と意見

 昨日は、お客さんが多くて(と言っても二人ですが)ブログを書けませんでした。午後のお客さんは大学の同僚の先生です。(中国人)今度日本へ短期留学(大学からの派遣)するので、どこの大学にすれば良いか相談に来ていました。大学のサイトを見ながら話合いました。今のところ第一志望はお茶の水女子大、第二は筑波大学広島大学です。
 
 夕方からは、今度は日本人の同僚の先生を招いて食事をしました。食事はツマクマ(おじさんの奥さんのこと 妻であり、くまさんみたいなのでこう呼びます。)が作りました。当然日本風家庭料理です。レンコンのはさみ揚げとスープに野菜炒めです。盛り上がって午後7時くらいから10時くらいまで話しました。
 
 さて今日で授業は終わりです。おじさんは週に3日授業があるだけです。(うち1日はおじさんに代わってツマクマがやります。)月曜日は名目はおじさんの名前ですが、ツマクマが2年生の日本語会話を2クラス2コマやります。(1コマ45分×2)火曜日と水曜日は日本語応用作文と日本概況(日本事情)を2クラスやります。各1コマずつです。それで授業は終わりです。
 
 ただ卒業論文指導の学生を6名抱えています。他の中国人の先生は大体3人程度です。と言っても別に卒業論文指導ゼミのようなものがあるわけではありません。最後に学生さんが書きあげた卒業論文の日本語をチェックするのが主な仕事です。おじさんの勤務する大学は、日本で言えば地方の旧1期校のレベルです。日本のセンター試験のレベルで言えば、総合点で80%以上取らないと合格できないです。学科によってはそれ以上です。地域1番の総合国立大学なので学生はとても優秀でよく勉強します。いつか中国の大学生の生活について書きますが、間違いなく言えるのは、大学生については日本の学生は中国の学生に学力では完全に負けています。
 
 住んでいるのは大学構内のマンションです。家具と電化製品は全て新品で、室内も改装ずみでこれも新品です。中国ではまだ少ないエアコンが全ての部屋についています。驚いたのは浄水器までついています。広さは3LDKです。寝室だけで10畳以上あります。繁華街まで(デパートが3つあります。)歩いて15分のアクセスを考えれば、日本だと家賃が月10万円は間違いなくするでしょう。もちろん家賃は無料です。外国人教師は皆ここに住んでいます。入り口には警備員がいて、24時間警備しています。大学構内に入る入り口にも警備員がいるし、驚いたことに、大学構内に警察の施設があります。学生の中には将来、軍隊に入隊する学生の宿舎もあります。(国防生宿舎)ですから、安全この上もないです。
 
 それだけではありません。固定電話代は1月25元(約300円)です。電気代だけ月に200元(約3000円)取られますが、水道、ガスは無料です。もちろんインターネットは完備です。テレビはケーブルテレビでチャンネルが60くらいあります。これも無料です。(中国語は知らないので余り見ません。)
 
 給料は日本円に直すととても安いです。しかし、物価も日本に比べると格段に安いので(ラーメン1杯 60円 バスの初乗り 30円の世界です。日本の昭和30年代後半の値段)おじさんの初任給が月3万8千円(中国の大卒初任給が2500元で現在の日本円になおすとこのくらいです。)だった時代の物価です。それでおじさんは月に6000元(約9万円)もらっています。現在の日本のお金になおすと手取りで40万円くらです。
 
 家賃光熱費がほとんど無料で(社会保険料や税金もほとんどなし)可処分所得が40万円ならそれほど悪くはありません。中国の先生方は大体4000元(約6万円)程度です。(40代副教授・・助教授クラスで)ただおじさんの大学は中国でも破格の待遇なのだそうです。
 
 こんな夢のような生活ができるとは思いませんでした。明日は買い物に別の繁華街へ行きます。