日本語の授業準備をしながら思ったこと
いよいよ来週の火曜日から後期の授業開始です。今勤務する専門学校は前期が7月いっぱいあって、その代り後期は10月からです。
2月の休みがあって、楽しかったのですが、いよいよ授業開始です。それで今日は授業準備をしました。今教えているのはベトナム人とネパール人です。
どちらかと言うと中国に近い感じです。もともとベトナムは中国の植民地だったから当然かもしれません。ネパール人と比べて戦闘的です。
以前の専門学校ではベトナム人同士がけんかしたりしていました。ただ前述したように中国の植民地であり、同時に中国と近いので漢字に対して抵抗が少ないです。
問題はネパール人です。こちらはインドに近いので英語が少し分かりますが、漢字が全くだめです。またほとんど地方出身者なので純朴です。
漢字が読めないのでとても困っています。それで後期は漢字の読みとその使い方を毎回やろうと思っています。日本語を理解するためには最低当用漢字くらいは知らなければなりません。
もともと漢字は表意文字なので一度覚えるととても便利です。応用も効きます。その代り、ネパール文字と全く違った四角い形なので、書くのも読むのも大変です。
これまで中国・韓国・台湾の学生は漢字圏なので漢字の意味を覚えるのは比較的たやすかったのです。確かに同じ漢字でも中国語の意味と日本語の意味は違いますが、所詮日本の漢字は中国から入ってきたものなのですぐになれます。
最も問題なのは、ネパールの場合、日本語を習得しても就職に結びつかないことです。中国の場合ですと中国国内に日本企業が結構あります。韓国も同様です。
しかし、ネパールの場合日本企業はほとんどないし、将来来るはずもありません。日本国内で働こうとしても企業で通用するほど話せないし、書けないし、読めないし、聞き取れないのです。
ベトナム人の場合はそれより少し良いのですが、それでも企業で働けるほどの日本語能力はありません。今日本政府は留学生の数を増やそうとしています。
また私立大学を中心に生徒減を留学生で補おうとしています。しかし、基本となる日本語が十分できなければ授業についていくのは難しいです。
留学生が少なかった時代は皆優秀で語学も堪能だったのですが、数が増えるに従って能力が落ちて来ています。以前多かった中国や韓国の学生は自国が豊かになったので減少しました。
明日は日曜日なので教会です。