新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

「医者とはどういう職業か」を読むーおじさんの出会った医者

 今日は車であちこちドライブしました。以前から気になったいた山越えの道を行ってみたのですが、途中から林道になり、とても行けそうにないのでギブアップです。

 今度ハイキングを兼ねて行ってみます。相場の方は日経平均で82円高でした。対ドル相場は104円まで来ています。以前から書いている持ち株の某電機株が今日も商いを伴って年初来高値を更新です。

 いよいよ後10円で久しぶりの買い値回復です。来春までに何とかなればと思っています。無配なので適当なところで売却予定です。

 さて先日から読んでいた「医者とはどういう職業か」(幻冬舎新書)を読み終わりました。著者も書いているように、成績優秀でも適性のない学生が医者になってはいけないのです。

 おじさんが地域一番の進学校に勤務していた時同じような話を医科大の先生から聞きました。その先生はあなたがこの生徒なら診察を受けても良いと思う生徒を送ってくださいというのです。

 成績だけで医科大に生徒を送ると大変なことになりますよと言う意味です。ところで、これまでおじさんも心に残る医者に会ってきました。一番印象的なのはおじさんの教え子の医者です。

 高校生の頃いつも同じバスで学校に行っていました。立場はおじさんが先生で彼は生徒です。それでもバスの中では友達のように話し合いました。

 彼は今循環器の医者になっています。おじさんの最期をみとってもらってもいいと思う医者です。次はツマクマの最期をみとった医者です。彼は以前書いたおじさんの教会学校の教え子で牧師の息子です。

 最初小児科の医者でしたが、後緩和ケアの医者になりました。一番印象的だったのは、ツマクマと緩和ケアーの病室を見学に行った時、ツマクマのためにフロアーにあったピアノで演奏してくれたことです。

 彼は教会の礼拝で伴奏をしていたのでピアノが弾けるのです。一人の患者のために主治医となる医者がピアノを演奏してくれるというのは感動でした。

 もう一人は同じ病院でツマクマの主治医だった医者です。とても優秀で世界中で治験を始めた肺がんの新薬の治験を担当するような医者です。残念ながらツマクマは遺伝子がないので該当しませんでした。

 彼のすごいところは絶対に先のことは言わないのです。ツマクマが「先生この薬はいつまで効くのでしょう。」というと必ず「いや先のことより今のことだけ考えましょう。」というのです。

 医者ですから、病気の状態と薬の効果についてはこれまでの経験から大体わかるはずです。しかし、決して先のことは言わないのです。今を生きることだけを考えなさいというのです。

 おかげで、先のことを考えて苦しくなることが減りました。病棟での担当のレジデントもよく頑張って診てくれました。日曜日でも病棟に回診に来てくれました。

 おじさんのかかっている糖尿病の専門医もとても穏やかた紳士です。ツマクマが肺がんの末期ですと言った時本当に気の毒そうな顔をしました。

 また前立腺の担当の医者は、おじさんに説明するとき医学論文を見ながら説明してくれます。何だか大学の講義を受けているようでおもしろいです。この先生も明るい方です。

 幸せなことにおじさんは良い医者に恵まれています。もちろん、そうでな医者もいるのでしょうが。明日はのんびり過ごします。