新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

人手不足社会の到来

 今日は隣の町へハイキングへ行ってきました。以前遺跡を見学に行った時、山に続く道があったのです。それがどこの至るのか地図で確認したら結構先の方まで続いていました。

 それで、今日はその道を歩いてみたのです。本来は林道だそうで、途中荒れ果てていました。今は車の通行ができないようです。もちろん歩く分には全く支障はありませんでした。結局2時間余り歩いてある集落に出ました。

 そこからはバスで帰宅です。 さて、先日NHKスペシャルで留学生と人手不足について放送していました。おじさんが今勤務する専門学校でも留学生は皆アルバイトをしています。

 今教えて居るのはネパール人とベトナム人です。日本に近く、かって中国の植民地だったベトナム人の方が日本に馴染みやすいようです。

 NHKスペシャルではローソンがベトナムで日本に留学する学生向けに研修を行っていると報じていました。留学生にとっては、日本に行ってすぐバイトできるし、ローソンではアルバイト募集の手間も省けるし、即戦力になるので願ったりかなったりです。

 おじさんの住む地方都市でもコンビニや小さなお店、介護施設では慢性の人手不足です。一度アルバイトがやめるとなかなか良い人が見つからないようです。

 おじさんがひいきにしている蕎麦屋さんも大将が病気で長期休業しました。その時にそれまでいたアルバイトの人が辞めたようで、いまいるアルバイトの人は注文を受けてもそれを忘れるし、仕事ももたついて素人のおじさんが見ていてもこれはと思います。

 すべての職種で人手不足なのではありません。放送でも言っていましたが、いわゆる3K職が慢性的な人手不足なのです。大きく分けると建設と第三次産業です。

 農業や製造業の一部にも人手不足があります。逆に求職者が多いのが内勤の事務職です。こちらは人がやめないので、人手不足にはなりません。誰でも給料が良くオフィスで気の利いた仕事をしたいです。

 現場で働くのはいやです。また人手不足の職場はほとんどの場合給与が良くありません。時給800円程度ではとても生活できません。それでもかっては学生さんが大勢いたので何とかなったのですが、今は少子化です。

 もし単純労働の移民を認めないとすれば早晩先述した職場では人手不足で廃業するところがでるでしょう。第三次産業では労働生産性が低いのでそんなに給料を上げられないのです。

 地方で時給1000円出すと言えばすぐ人は集まるでしょうがそれでは経営できません。ある時マクドナルドに行ったら高齢者の人が働いていました。また近くのラーメン屋さんでも60代くらいの男性が働いていました。

 しかし、10年もしないうちに人口の塊の団塊世代が完全にリタイアするでしょう。技術研修の名目で外国人を入れていますが、これも問題が大きいです。該当する企業の7割くらいが法令違反をしていると報じられていました。

 日本人並の給与を出したらとても採算が取れないのだと思います。保守派の人は移民絶対反対です。また国民全体にも移民反対が多いです。

 もし移民を入れなければかなりの小規模企業が倒産廃業へと進むでしょう。日本人でも仕事がない人がいるという意見もありますが、募集している仕事内容や賃金ではとても働けないのだと思います。

 さらに高技能労働者も不足しているようです。こちらも人口減少の中で優秀な技術者の数は減るでしょう。こちらは政府も海外から欲しいのですがそれも難しいです。

 日本の年功賃金が邪魔します。もし年功を無視すれば他の社員との折り合いが難しいでしょう。また海外との文化や習慣の違い、日本語習得の難しさがあります。

 日本以外の国なら英語ですべて済ますこともできるのですが日本では無理でしょう。まあおじさんが生きて居る時代は何とかなるでしょうが、今の子供が大人になる頃は難しい選択を迫られると思います。

 明日は日曜日なので教会です。