新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

出エジプトー紅海での出来事

 今日は日曜日なので恒例の教会ネタです。以前から書いているように、礼拝説教では連続して出エジプト記が取り上げられています。

 一つの聖書記事を連続して説教するのを講解説教と言います。創世記を終えて今は出エジプト記に入っています。エジプトから脱出したイスラエル民族をファラオが軍隊を出して追う部分です。

 ずいぶん昔ですが十戒という映画がありました。この映画のクライマックスがこの紅海での出来事なのです。と書くとどうしても出来事の方に目が行ってしまいます。

 以前から書いているように、奇跡と思われる出来事の背後にひそむ神の力を見なければ聖書を理解できないと思います。

 おじさんも、もう一度この箇所を読んでみたのですが、出来事の背景には神の言葉があるのです。出来事以上にその背景に隠された神の働きの方が重要だと思いました。

 今日の聖書箇所は出エジプト記14章5節以下です。イスラエルの民が逃亡をしたのを聞いたファラオは自分の決定を覆します。

 思い返せばなぜ彼らのエジプト脱出を許したのかという気持ちになったのです。そこで戦車と騎兵を派遣してイスラエルの民を追わせます・。

 イスラエルの民はすぐそばまで追て来たファラオの軍隊に恐怖します。そして、モーセに「荒れ野で死ぬよりエジプト人に仕える方がましです。」とまで言うのです。

 指導者モーセは「恐れてはならない。落ち着いて今日、あなたたちのために行われる主の救いを見なさい。」と励まします。

 イスラエルの民がどんなに頑張ってもエジプトの戦車や騎兵に勝てません。もしエジプトの戦車や騎兵に勝てるとしたら、それは神以外にないのです。

 モーセは「主があなたたちのために戦われる」と言います。だから自分たちは何もしなくていいというのです。主はエジプト人に自分の力を示すと言われるのです。

 主は「わたしはファラオとその全軍、戦車と騎兵を破って栄光を現す」とまで言うのです。出エジプトが歴史的事実であるかどうは不明です。

 しかし、数千年にわたってユダヤ民族に語り継がれている出来事であることは事実です。今でもユダヤ教の信者たちはこの出来事を伝えています。

 この紅海での出来事を通して「エジプト人は、わたしが主であることを知るようになる。」とまで主は言います。全能なる神そのものです。

 主なる神がその力を現すときと言うのは、突然巨人が現れて敵を倒すのではありません。目の前にある物を動かすことによってそれを行います。

 おじさんの考えでは全能なる神は自然を動かし、人を動かし、時間を動かして自らの意志を実行するようです。ただ、信仰の目をもって見なければ、主なる神の働きが見えないようです。

 紅海での出来事も、その場所おける単なる自然現象であると説明することもできます。しかし、たとえ出来事が自然現象であっても、もっとも必要なその瞬間を用意するのが主なる神だと思います。

 明日まで仕事はお休みです。そろそろ銀行を回って残金をチェックしなければなりません。またこのところ値上がりしている某電機株の動きも気になります。