不安定かする世界ーロシアの高笑い
今日の相場は昨日の値上がりと打って変わって様子見です。昨日はクリント氏のメールが問題なしとなったので、一気に日米とも株価が大幅上昇したのですが、考えてみればクリントン氏の当選が決まったわけではないと気が付いて相場は値下がりしました。
ところで、今世界中が不安定化しています。中東情勢はもちろんのこと、ヨーロッパも中東からの難民の問題やイギリスのEU離脱の問題。
さらにはナショナリズムの盛り上がりで大変です。目をアジアに転じても同様です。今一番大きな問題となっているのは韓国です。大統領弾劾にまで進むのか、解決の道が見えてきません。
今の与党は日本との関係の回復を考えているようですが、野党にすれば当然与党と反対の政策を取ります。ですから大統領辞任となっても、韓国情勢は収まりそうにありません。
タイも大変そうです。前国王は国民の信任が厚かったのですが、新しく就任する予定の国王はどうも評判が芳しくないようです。タイは現在軍事政権が権力を握っていますが、それまで政権を握っていたタクシン派の力もあなどれません。
国内政治を巡って後任の国王がどのような態度を取るのかも不明です。フイリッピンの大統領も両天秤で生きて居ます。日本としては国際仲裁裁判所でフイリッピンの主張が認められたので、それをてこに対中国包囲網を作ろうとしましたが、大統領は中国にもいい顔をして日中両国から援助を引き出しました。
ただアメリカとの関係が悪化しているので、日米を中心とする反中国網の流れにはそわないようです。そういう点ではインドに余り肩入れするのも気をつけたほうがいいです。
しかし、以前にも書いたように歴史的に見てロシアほど警戒しなければならない国はありません。領土返還にしても、4島返還はまずありえないでしょう。2島返還の上多くの経済投資を要求されるというところでしょう。
その上欧米諸国からは抜け駆けと見られるでしょう。ロシアはもちろん、これをてこに中国からも有利な経済投資を引き出そうとするでしょう。今一番安定しているのはロシアだと思います。
国際関係は狐と狸のばかし合いであり、テーブルの上で握手してテーブルの下で足をけり合うものです。以前も書きましたように、おじさんはロシアへ傾倒しすぎるのは後世に悔いを残すと思っています。
明日は午前中授業・午後はポステイングと忙しいのでブログはお休みです。