連衡から合従へー破たんした安倍政権の中国包囲網
昨日は下の孫を預かったのでブログを書くことができませんでした。次女に所用があって、夜まで預かっていたのです。昨日は孫と「金メダル男」という映画を見に行きました。
なかなかおもしろかったです。さて今日は日曜日なので恒例の教会ネタなのですが、今日の礼拝説教は「海の歌」という日本人がほとんど知らない聖書箇所なので本来昨日書こうと思ったこと取り上げます。
合従連衡というのは、古代中国(秦の時代)の言葉です。当時強大な力を持った秦に対して連衡(連合)して向かうのか合従(個別協定)するのかで意見が分かれました。
連衡が一時成立するのですが、結局その政策は破綻します。タイトルの「破たんした安倍政権の中国包囲網」というタイトルはなかなか刺激的です。
どこに出典があるのでしょう。大方の読者はたぶんリベラルな朝日新聞か雑誌「世界」だろうと思われるでしょう。おじさんもこの記事を見た時その刺激的なタイトルにびっくりしました。
出典は何と「軍事研究」という雑誌です。この雑誌はかなり前から読んでいます。軍事問題の専門雑誌です。特殊なものでなく、おじさんの町の行きつけの本屋さんにもあります。
アベノミックスだけでなく、中国包囲網も破綻しているのです。リベラル派だけでなく、軍事問題の専門家もそうみているのです。安倍政権は日本を中心に東南アジアからインドまでかけて中国包囲網を作ろうとしました。
彼はもともとビジネスマンですから、何が自国の利益になるかを考えるでしょう。そうなると日米関係も米中関係もどちらに力を入れた有利か考えるはずです。まず尖閣諸島という小さな島のためにアメリカ軍を派遣するとは思えないのです。
そんな島など中国にやってしまえばよいと考えるでしょう。あるいは、守ってほしければもっとお金を出せと言われるかもしれません。
今回のアメリカ大統領選挙の結果を見て、アメリカが自国中心になると考える国が圧倒的でしょう。アメリカの力を当てにできないとなれば、対中国で連衡するより、アメリカと中国の両天秤を考える国が増えると思います。
そうなれば、アジア各国は中国を締め出すのでなく、中国ともつながりをつけようとするでしょう。逆に日本だけが中国と全面対決する形になりかねません。
嫌韓反中もいいですが、歴史を忘れてはいけません。クリミア併合を見ても決してロシアは領土拡大を忘れたわけではありません。
イギリスのEU離脱も連衡政策の破たんです。時代は連衡から合従へと進んでいます。あるいは世界のブロック化が進んでいます。日本が中心になって連衡政策を進めるのは難しくなっています。
現代社会はまさかの連続です。何があっても驚かないようにしたいものです。明日は授業準備をします。