新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

強気に出るロシアー前のめりは禁物です。安倍さん。

 今日も株式相場は100円以上の値上がりです。おじさんの持ち株もやっと某電機株が買値に届き、30円程度で買値に戻る某地銀株も出てきました。
 対ドル相場も111円まで来ています。115円を当面の目標にしていますが、さてどうなることやら。トランプ相場はいつまで続くのでしょう。
 ところで今日はロシアの動きについてです。今日の新聞にロシアが日本に北方領土をロシアの法制下共同開発するよう求めてきました。
 いよいよ来たかというところです。ロシア側には日本との交渉を急ぐ理由がなくなったのです。かっては、欧米からの経済制裁で孤立していました。
 ところが、トランプ大統領が就任することで一気に情勢が変わってきました。クリントン氏なら対ロシア強硬策が予想されたのですが、トランプ氏ならそうならないとロシアは踏んでいるのです。
 タイプから言っても強引なトランプ氏とプーチン氏はウマが合うでしょう。事実トランプ氏も選挙前そういっていました。安倍さんは急いでトランプ氏に会いに行きましたが、プーチン氏は悠然と構えているでしょう。
 EU諸国もアメリカがロシアに対して強硬姿勢を取らないと見て、制裁を変更する可能性があります。それ以上にイギリスのEU離脱でロシアどころではないのです。
 中東でもロシアはシリアのアサド政権を応援して傍若無人にふるまっています。中東でのアメリカのプレゼンスは政権交代ということで空白状態になろうとしています。
 そもそも大統領就任の1月までアメリカの中東政策がどうなるのか不明なのです。中東だけでなくアジアにおいても同様です。日米同盟を基盤に対中国包囲網を築こうとしたのに、今ではそれどころではありません。
 TPPで対中国経済包囲網を作ろうとしたのに、肝心のアメリカが抜けてしまいそうです。包囲網に大穴が空いただけならいいのですが、逆に中国中心の経済体制ができるかもしれません。
 そういえばオバマ氏が大嫌いなフイリッピンの大統領はロシアに接近しているようです。アジアの目はすでにロシアと中国に向いています。アメリカが孤立政策を取れば、先述した日米を中心とする連衡政策は破綻します。
 逆に中国やロシアと個別に手を組んで優位になろうとする合従政策を取る国がでてきます。日本はどこよりも早くトランプ氏に行きましたがフイリッピンの大統領はロシアの大統領に会っています。
 これでアメリカがAIIBに参加したら完全に日本はアジアから取り残されてしまいます。おじさんでもそんな国際情勢は分かるのですから、海千山千のプーチン大統領が分からないはずはありません。
 日露交渉の掛け金を引き上げてきています。ロシアは本心ではこの会談が流れてもいいと思っているはずです。情勢が日本に不利になれば、より良い条件で交渉できるからです。
 日本にとって今は良い条件は何もありません。以前はロシアが追い詰められていました。情勢は逆転です。もしここで原油価格が上昇すればさらにロシアは強気になるでしょう。
 ここはロシアに前のめりにならないで、情勢を見きわめべきです。この前のトランプ氏面談といい、安倍さんは国内では強気ですが、国外では焦っているように見えます。
 どんな時でも焦りは禁物です。まあおじさんが何を書いても安倍さんがこのサイトを見るはずもないのでどうしようもありませんが。明日は授業とポステイングの準備があるのでブログはお休みです。