新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

激変する国際情勢ー世界中が様子見

 今日は久しぶりに家で過ごしますた。靴の修理を依頼に行ったのと本屋に行ったくらいです。靴は修理すると両方で2000円の上に、修理しても余り持たないと聞いたので廃棄することにしました。
 さて、今日は激変する世界情勢について書きます。日本は大陸から離れた孤島なので実感が薄いと思います。海に囲まれているというのは変化の大波を遅れて受けるものなのです。
 最初の震源地はご存じのイギリスのEU離脱です。盤石と思われたヨーロッパの政治体制が崩れてしまいました。それでもイギリスは独自通貨をもっており、経済問題だったので経済面での影響にとどまりました。また、イギリス一国の問題と思われたのです。
 しかし、トランプショックはイギリスのEU離脱とは比べ物になりません。レジュームチェンジともいうべき現象です。冷戦後の新自由主義あるいはグローバリズムの終焉とでもいえるでしょう。
 だんだんトランプ政権の姿が明確になってきています。一つは保護主義です。以前のアメリカなら自国の企業に海外進出をとどまるよう大統領予定者が呼びかけるなどあり得なかったことです。
 企業活動に政府が口をださないのが新自由主義の特徴だったのです。企業のことは企業に任せるです。かって社会主義は経済活動まで政府が介入しました。そのため活力が失われ資本主義勢力に負けたのです。
 今は逆に資本主義国家でありながら政府が企業活動に介入する例が増えています。この数年の春闘への政府の介入です。また、社会主義という失われた言葉も民主党の候補だったサンダース氏によって使われています。
 新自由主義グローバリズムは表裏一体です。TPPからのアメリカの離脱は多国間協議より二国間協議を多用して自国に有利に働くようとする狙いがあります。以前書いた連衡から合従へです。
 しかし、これはある意味弱肉強食の世界をもたらします。2国間では強い国は弱い国に無理を言うことができるのです。
 また、リベラリズムは後退し強硬派が力を得る政治になりそうです。トランプ政権での元軍人の多用です。これも以前なら考えられなかったことです。強気の政策行われそうです。
 世界各地への軍事介入が予想されます。オバマ政権がこれまで反米だった国と良好な関係を作ってきたのに、それを壊そうとするでしょう。トランプ氏にとってオバマ政権は弱腰に見えるのでしょう。
 しかし、すでに世界は以前の世界ではありません。そううまくいくか不明です。今日とくに気になったのはトランプ氏が台湾の文氏と直接対話をしたことです。
 ニクソン訪中で一つの中国を認めた政策ひっくり返すようなものです。中国へ強気で臨むというサインでしょう。やれるならやってみろというのがトランプ氏の態度だと思います。
 もちろん中国側も強硬な抗議はしますが、直接何かをすることはありません。まず様子見でしょう。トランプ氏の行動はまずがつんとやって相手の反応をみるものだからです。
 海千山千の中国が簡単にトランプ氏の挑発に乗るとも思えません。アジアでは韓国情勢が混乱を極めています。北朝鮮崩壊どころか韓国政治が崩壊しています。
 北朝鮮もここで強気にでればせっかく混乱した韓国国内が反北朝鮮で再度結集するとみて行動を抑制しています。北朝鮮としては黙っていても保守強硬派が敗北し親北政権が誕生すると見ているのでしょう。
 日米韓で対中国包囲網や対北朝鮮政策を実施するはずだったのに肝心の韓国が抜けそうです。次の政権が日米韓連携策を取る可能性は低いです。
 他のアジアの国々も様子見です。来年はヨーロッパ各国の選挙があります。来年のトランプ氏の大統領就任後連続する選挙さらにはタイの新国王の動向も気になります。
 来年は酉年、時を告げるおんどりのようにこれから新しい時代を告げる年になるかもしれません。明日は教会で、教会学校の説教・礼拝・長老会(役員会)と一日多忙です。