新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

映画「マダムフローレンス」を見ました。

 今日は以前予告編で興味を持ったマダムフローレンスを見に行きました。このところ毎月映画を見に行っています。この映画は実話をもとに作られたものです。
 マダムフローレンスは大変なお金もちです。お婿さんは仕事もせず、ひたすらマダムフローレンスのために尽くします。マダムフローレンスは音痴なのに、自分が音痴であることを理解していないのです。
 そのためお婿さんはマダムフローレンスに音痴であることを悟られないように努力します。小規模な演奏会ではマダムフローレンスの知人でお婿さんの言うことを聞きそうな人ばかり集めます。
 簡単に言えば観客はさくらなのです。ところが、みんながマダムフローレンスの歌をほめるので、だんだんフローレンスの気が大きくなります。
 もっと大きな会場でコンサートを開きたいと願うようになるのです。とうとう最後はカーネギーホールでやりたいと言い出します。お金はあるのでいくらでも観客を集めることができます。
 しかし、フローレンスが歌う歌を笑ったりしたのでは、フローレンスが傷つきます。そう思っていると、退役軍人が彼女の歌を聞いて喜んでいると聞いて、退役軍人会へ大量の券を配布するのです。
 当日大勢の軍人が来ます。しかし、フローレンスの歌を聞いて大笑いをしたりしますが、以前フローレンスと知り合った女性が一喝してその場を収めます。
 ところがある新聞の芸能記者だけが、お婿さんの買収を拒否して辛辣な記事を書くのです。それを読んだフローレンスは心労のため亡くなります。
 この映画は不思議な夫婦の愛情の物語です。マダムフローレンスは最初の夫から梅毒をうつされて、今のお婿さんとは性交渉が一度もできないのです。そのためお婿さんには別の愛人がいました。
 しかし、フローレンスをかばうため、この愛人とも分かれます。それでもお婿さんはひたすらフローレンスを愛し続けるのです。フローレンスは夫の愛に包まれながら亡くなります。
 つい泣けてしまいました。おじさんもツマクマが死ぬまで付き添いました。自宅介護の時は、24時間付き添っていました。おじさんがいないとツマクマが寂しがるので、どこにも行けませんでした。
 死ぬ4日前にっこり笑ってその後意識がなくなりました。それで救われました。フローレンスも先にお婿さんがなくなったら生きていけなかったでしょう。ツマクマも常日頃あなたより先に死にたい。あなたに見送ってもらいたいと言っていました。
 その通りになったので、それはそれで幸せだったと思います。人には必ず死が訪れます。できるだけ安らかな最後を迎えたいと思います。
 今は独り者になったおじさんの場合、子供や孫が見送ってくれるだろうと思っています。まあ一人で生まれ一人で死ぬのが人の運命だとも思います。ただ、何日も死後発見されず遺体が傷んでいたというのだけは勘弁してもらいたいです。
 明日は授業です。