付き合いにくい国と付き合う
先日来の慰安婦像の設置に対して日本政府は外交的な報復処置を取りました。そういえば、保守系の雑誌には中国と並んで韓国たたきがすごいです。
なぜ以前忌み嫌ったロシア(旧ソ連)をたたかないかは不思議です。以前は対ロ感情がとても悪かったものです。今「シベリア抑留」(中公新書)を読んでいますが、中国政府(国民党)の日本人捕虜への対応に比べるとロシア(旧ソ連)の捕虜への扱いはひどいものがあります。
ところで、日本政府は韓国の慰安婦合意に反する対応について強く反発しました。また保守派の論客の間では韓国との付き合いをやめろという意見も根強いです。
韓国の対応は日本にとって理解に苦しむところでしょう。本当に付き合いにくい国だと思います。韓国人の態度は日本だけでなく中国でも不評でした。
日本であれほど不評な中国人ですら韓国人観光客と一緒になるのを嫌がるのです。おじさんが学生さんと旅行した時、中国人の観光客と一緒でした。
ある観光地で船に分かれて乗らないといけない時、何気なく韓国人観光客と一緒になろうとしたら、中国人から止められました。言葉は分かりませんが、あの連中と行かずに我々と一緒の方がいいという雰囲気なのです。
中国人は反日の人ばかりだと読者の方は思われるかもしれませんが、韓国人より日本人の方がまっしだと思っているのです。
教会関係でも以前は教区総会などで韓国系教会の人が発言していましたが、相当過激なことを言っていました。(教団に韓国教会も加わっているのです。○○大韓教会と言います。○○は地名)
もちろん韓国人が皆そんなでなく、中国であった韓国人の先生は礼儀正しかったです。問題は付き合いにくい国だからと言って無視できないということです。
逆に火に油を注ぐような結果になるでしょう。ドイツが戦後イスラエルに謝罪を続けてやっとヨーロッパ諸国に認められたのです。
創氏改名について言えば韓国人にとって名前が先祖代々のものだったし、火事の時真っ先に先祖の由来を書いた記録を持ち出すほど名前は大切な物であったのです。
日本のように、明治になって急いで姓を作ったようなものではありません。韓国の反応も過敏すぎますが、それなりに日本も戦前韓国人の気持ちを逆なですることがあったのも事実です。
付き合いにくい国だからと言ってほっておけばよいと言うものではありません。人間社会でも付き合いにくいからと言って仕事相手を無視はできません。
努力を重ねて重ねてそれでも理解し合えないのが人間です。ガツンとやれば相手が引っ込むというやり方は将来に禍根を残すことになるでしょう。
今回の安倍政権の対応に溜飲が下がる人も多いと思いますが、それは対韓外交をうまく回転させることにはならないでしょう。
明日は教会です。長老会(役員会)があります。