新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

世界の信頼を失うアメリカ

 昨日は所用で忙しくてブログを書くことができませんでした。今日は長女夫婦が来てくれました。先ほどまでお話をして過ごしていました。
 先日トランプ新大統領の記者会見がありましたが、およそ一国の大統領とも思えぬ態度です。彼の主張する政策はこれまでの政策を覆すものです。
 確かに行き過ぎたグローバリズムは格差をもたらしたりしますが、同時に発展途上の国を助ける役割もはたしました。
 保護主義的な政策が失敗しそれが第二次世界大戦を引き起こしたのは良く知れています。またナショナリズムの興隆や排他主義も同じ時期に起こりました。
 戦後70年を経過しまもなく75年が近づいてきます。戦後80年で今の時代は終わるのではと思っています。今回のトランプ氏の登場やイギリスのEU離脱はそれを感じさせます。
 ところで、記者会見におけるトランプ氏の振る舞いは彼のパフォーマンスで、本当は違う人間だというトランプ氏擁護の意見も多いです。
 しかし、これは贔屓の引き倒しでしょう。あの記者会見の姿が彼の本質だと思います。もちろんこれから姿勢が一変する可能性もありますが、やはり今のままの姿を続けると思う方がいいでしょう。
 その影響ですが、おじさんは目に見えるものより目に見えない方の影響が大きいと思います。それは国家の品性の問題です。
 人に品性があるように国家にも品性があります。どんなに優秀な人でも品性下劣だと長期的には皆から嫌われます。短期的には皆面白がってはやし立てるでしょうが、それを4年も続けることはできません。
 今彼を選んだアメリカ国民の品性について世界中が唖然としています。もっと成長した大人の国家であり、世界中の人々の憧れの的だったはずです。
 だからこそ世界中の人がアメリカにあこがれて移民してきたのです。それが、今回の選挙で崩れてしまいました。あれならアメリカにわざわざ理想を求めていく必要はない。
 行ったとしてもあんな国民が大勢いる国では理想をかなえることはできないと思うでしょう。逆に独裁国家はこれまでアメリカからいろいろ言われたきたがアメリカも所詮同じではないかと主張できるでしょう。
 現実の不満が今回のような結果をもたらしましたが、アメリカにとって失った目に見えないものは大きいと思います。それは現実的な利益より大きなものです。
 と言っても日本の地方にいては何もできません。ただ世界がどうなるか見守るだけです。トランプ相場も一段落しそうです。早くトランプ政治が終わるのを祈るしかありません。
 明日は日曜日なので教会です。