合従から連衡へー中心となる国は
今日は午前中授業準備をして午後から市内の沿岸部工業地帯の散策に行きました。以前からそこに工場群があるのは知っていましたが、行ったことはありませんでした。
友人のミヤジイはあらゆるところを探索しています。それにならっておじさんもこのところ知らない町散策に精を出しています。工場群を抜けて海の見えるところまで行ったところで今日の散策は終わりです。
その当時台頭していた秦に対して各国が連合して立ち向かうのが連衡策であり、秦と個別に協定を結んで平和を守るののが合従策です。
今トランプ大統領の狙いは、それぞれの地域の代表的な国と手を結んでそれをてこに他国に影響力を及ぼすことなのです。
まずヨーロッパではイギリスです。合従策の最たるものであるEUから離脱したイギリスを高く評価しています。英米同盟をてこにEUの分裂を狙っているようにも見えます。
ヨーロッパのもう一つの相手はロシアです。ロシアはヨーロッパだけでなくアジアにも影響力があります。ロシアと結ぶことで日本や中国へ影響力を行使することができます。
中東でもロシアは影響力があります。シリアはもちろんトルコとの関係もあります。こう考えるとトランプ大統領のロシア接近は理にかなっているとも言えます。
アジアでは中国を抑え込むためにここでもロシアを使っています。それだけでなく中国が一番いやがる台湾を使ってきています。
日本について2国間協定を求めるつもりです。しかし、TPPを推し進めてきた安倍政権としては簡単にそちらに乗り換えられないでしょう。
もし日本がTPPをあきらめアメリカとの2国間協定へと進むなら、他のアジア諸国は中国の力に頼ることになるでしょう。日本でさえアメリカのいいなりなのに、それより弱小なアジアの諸国はもっとアメリカ有利な条約を結ばされることになるからです。
もしイギリスを中心とする英米同盟でEUに揺さぶりをかけてくるなら、ドイツ・フランスが手を組んでそれを阻止しようとするでしょう。
中東でもイスラエルとアメリカが手を組むなら、かってのような反米同盟が中東でおこるでしょう。ロシアは漁夫の利を得ることになります。反米同盟を応援しないかわりにロシアに有利になるようにアメリカに働きかけることができるからです。
とにかくトランプ大統領の登場で世界秩序はぐちゃぐちゃになりそうです。日米同盟を強調しても冷戦の時代ならいざ知らず、現代においてはアメリカにとってどれだけ有利なことをしてくれるかでしか日本を見なくなります。
ある時点でかってのような反米意識が起きないとも限りません。政治はやはり一寸先は闇です。明日は日曜日なので教会です。