新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

動き出したトランプ政治

 いよいよトランプ大統領が誕生し、トランプ政治が動き出しました。早速トラブル発生です。特定国出身者の入国制限を始めて、世界中が大混乱です。
 もちろん、どんな場合でもトランプ大統領を支持する人がいます。日本のサイトを見てもトランプ氏の政策を支持する人の意見が出ています。
 トランプ政治を見る時、いつもアベノミックスのことを思い出します。アベノミックスも発表当時急速に円安株高が進みました。アベノミックスに期待する意見も多くサイトに登場しました。
 まるで世直し前夜みたいな感じでした。本屋さんでもアベノミックスで日本がよみがえると言った主張の本が沢山ありました。その一方で中国は崩壊するという本も多かったです。
 現実はどうでしょう。今本屋さんに行ってもアベノミックスに関する本はほとんどありません。サイトでも取り上げられることはほとんどありません。
 トランプ大統領の登場を期待する意見も多かったのですが、現実に政策が動き出すと、余りの政策遂行のずさんさに呆れてしまいます。
 ひとつの政策を実行するには十分な準備と計画が必要なのです。とくに世界最大の覇権国の一挙手一投足は世界中が注目しています。
 トランプ大統領は政治経験も行政経験もありません。企業経験しかないのです。企業の場合トップが何か言えばすぐに通ります。
 とくにトランプ大統領のようなワンマンタイプの経営する企業の場合そうです。他の部署とすり合わせしたりせずに何でも自分の意見が通るのです。
 しかし、国際政治とかかわる分野ではそうはいかないのです。以前書いたイスラエル重視の政策と今回のイスラム諸国の入国制限策は中東に反米意識を拡げることになるでしょう。
 それだけでなく、自由の国アメリカのイメージを著しく壊すことになります。人はお金があるだけでは尊敬しません。その人の生き方や理想の高さに尊敬の気持ちを持つものです。
 今回の政策でアメリカに失望した人も多いと思います。アメリカべったりだった安倍首相も困っているでしょう。トランプ大統領の機嫌を取るためにはアメリカの要求をのまなければならないし、そうすれば国内で反発が起こります。トランプ大統領は人の意見を聞くのが大嫌いですから、下手に安倍首相が意見すれば大変なことになりそうです。
 おじさんもなぜこんな品性下劣な大統領をアメリカ国民は選んだのかと思っています。そういう点ではアメリカ国民に失望しました。世界中でこんな人が増えていると思います。
 こんな独裁的な政治を行うなら、中国のことを言えないという人も出てくるでしょう。中国政府に反感を持っている中国国民も自由の国アメリカでもあんなものかと思えば中国政府のことを悪く言えなくなります。
 また中国への経済制裁などすれば一気に中国国内で反米感情が高まるでしょう。すでに中東では相当反米感情が高まっていると思います。それがアジアに波及する可能性もあります。
 いずれにしてもトランプ大統領を選んだアメリカ国民は歴史によって裁かれると思います。明日は授業とポスティングでした。の準備があります。