日米の司法の相異ー消極司法と積極司法
今日は授業の予習をしたり本屋さんに行ったりしてのんびり過ごしました。明日から木曜日までは忙しいです。さて、数日前から新聞やニュースをにぎわしているのはトランプ大統領です。
とにかくお騒がせな人ですが、分かってやっていると思います。騒がれないと気が済まないのでしょう。ところで日米の司法の違いをはっきりさせる出来事がありました。
厳密に言えば司法当局の姿勢です。日本の司法当局の姿勢はとにかく現状維持です。現状を変えるのは、よほどの決心がないとできません。
政府や国会の反発を恐れてでしょう。ところが今回のトランプ大統領の大統領命令に対して連邦裁判所は公然と差し止めの判断をくだしています。
連邦裁判所の決定なのでアメリカ全土に効力が及びます。これほどの重大な司法判断を日本の裁判所はできるでしょうか。
今回の判断は地裁レベルで出てその後高裁レベルの控訴裁判所でも同様の判断が出たようです。トランプ大統領は怒り狂って裁判所だけでなく判事に対しても個人攻撃をしているようです。
日本の内閣法制局や法務省の高官が安倍政権の政策に公然と反対意見を出せるでしょうか。ただアメリカの場合、官民交流が進んでいますから、長官代理を罷免されても大学や大企業あるいは法律事務所で働くことができるでしょう。
おじさんもなぜあんな大統領をアメリカ国民が選んだのか不思議です。こんなことが世界最大の民主主義国家で起こると、他の独裁的な国家を非難できなくなります。
これで4年間も続くとなるとうんざりします。どこかの時点で弾劾されて副大統領に交代してほしいものです。せめて2年後の議会選挙で共和党が少数に転落してもらいたいものです。
アメリカおよび世界はしばらく不透明かつ暗黒の時代が続くと思います。明日は授業です。