新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

北朝鮮をめぐる情勢の変化

 今日は一日のんびり過ごしました。以前は授業日だったのですが今は春休みで授業もなしです。今は水曜日のポステイング準備と木曜日のポステイングだけが仕事です。
 さて昨日も北朝鮮が日本の排他的経済水域に向けてミサイルを発射しました。その前には金正男氏の暗殺がマレーシアで起こりました。
 さらにはアメリカが強硬派のトランプ大統領に変わりました。また韓国は大統領の弾劾で大揺れです。とにかく東アジアは動乱の時代です。
 マッチ一本で大火事になりかねない情勢です。北朝鮮問題の難しさはハードランディングさせると東アジア全体の大きな影響があることです。
 イラク戦争を見れば分かるように、現政権を倒せば民主国家が成立するなど夢の又夢です。アラブの春がどんな結果を生んだかを見ても分かります。
 国家崩壊の連鎖反応で大変な混乱が起きました。現政権が倒れる前以上の混乱です。北朝鮮問題を考える時当事者の北朝鮮と韓国だけでなく近隣の大国との関係も考える必要があります。
 まず宗主国とでもいう中国ですが、この国は間違いなく北朝鮮政府の破たんを望んではいません。生かさず殺さずが一番いい状態です。
 北胸腺を崩壊させるのに軍事行動は必要ありません。ベルリンの壁崩壊に習って、中朝国境の警備を緩めて脱北を黙認すればよいのです。
 また脱北者の送還をやめ保護すれば信じられないほどの人が脱出してくるでしょう。ベルリンの壁ができたとき東ドイツの兵士も西に逃げてきました。
 国境警備の兵士が真っ先に逃げ出すでしょう。しかし、中国にとってそれは悪夢です。今ヨーロッパで移民の増大がいかに問題になっているかご存じの通りです。
 また北朝鮮と韓国が併合すれば理論的には国境のすぐそばまでアメリカ軍が来る可能性があります。それも困ります。と言うわけで中国は北朝鮮の崩壊を望んではいないということです。
 しかし、アメリカは違うと思います。核ミサイルの開発が進んでアメリカまでミサイルが飛んでくるとなったら見過ごせません。
 チキンゲーム状態でどちらが先に降りるかです。北朝鮮はぎりぎりのところまで挑発するでしょう。もし北朝鮮アメリカの出方を見誤れば戦争になります。
 と言ってもアメリカの一方的な攻撃です。先制攻撃は核生産工場やミサイル基地ということになりますが、これは発見が難しいです。
 それより斬首作戦の方が容易です。金正恩氏がいる場所を北朝鮮のレーダーが捉えられないほどの高高度からの爆撃でもいいです。
 どんなに頑丈な地下壕にいてもそれを破壊する爆弾をもっているはずです。アメリカの一番の懸念は金政権を倒した政権を後どうするかと、金正恩氏を排除した後周辺国特に中国がどう出るかです。
 事前に中国と打ち合わせをすれば、当然中国は反対するでしょう。また金政権が崩壊した時北朝鮮軍はどう出るかです。思いがけないリーダーが出て韓国への侵攻を開始するかもしれません。
 鎖国状態の国ですから情報を取るのが極めて難しいと思います。内通者を作ってもいつその人間が粛清されるか分かりません。
 というわけでしばらく北朝鮮問題は凍結状態だと思います。ただトランプ大統領の場合何をするか全く予測不能なので案外斬首作戦を実施するかもしれません。
 北朝鮮側が一番心配しているのはトランプ大統領の性格だと思います。明日はポスティングの準備があります。