しゃべるロバー民数記の不思議な話
今日は日曜日なので恒例の教会ネタです。今日はおじさんのクリスチャンとしての歴史の中でも初めての民数記からの説教でした。
登場人物はバラムという占い師です。当時モーセが率いるイスラエル民族はモアブとミデアンの地の近くを進んでいました。イスラエル民族の勢いを怖れた長老たちは占い師のバラムに頼んでイスラエル民族に呪いをかけてもらおうとしたのです。
もちろん礼物を携えてきたのです。主はバラムに「この民を呪ってはならない。彼らは祝福されているからだ。」と答えます。彼らと言うのはイスラエル民族です。
ところが次にもっと高官の人がやってきて頼むのです。すると今度は主なる神から「立って彼らとともに行くがよい」といわれます。それで夜が明けるとバラムはロバに乗ってでかけるのです。
その途中、主の使いが剣をもって待っているのです。バラムはそれに気づきません。ところがロバはそれに気づいて道の両側にある石垣に体を押し付けて避けたのです。
ところがバラムは主の使いが見えないので怒ってロバを打つのです。そんなことが2度あったのです。最後に狭いところに入ってとうとう主の使いから逃げられなくなります。
ロバは主人のバラムに「わたしはあなたのろばですし、あなたは今日までずっとわたしに乗って来られたではありませんか。今まであなたに、このようなことをしたことがあるでしょうか」と反論します。
バラムは「いや、なかった。」と答えます。するとバラムの目が開かれて主の使いが見えるのです。何と主の使いはバラムを殺そうと剣をもっているのです。
主の使いは「ろばがわたしを避けていなかったなら、きっと今はろばをいかしておいても、あなたを殺していたであろう。」と言います。
何とろばは主人を助けたのです。バラムはあわてて主の意に反するならすぐ引き返しますといいます。主の使いはいや一緒に行ってもよいが私があなたに告げることだけを告げなさいと言って許してくれます。
何とも不思議な話です。イスラエル民族を裏切ろうをしたバラムはロバによって助けられたのです。もし、ロバが主の使いを避けなければ彼は殺されていたでしょう。
バラムの心の中にはうまく話をつけて大金を手に入れようとする気持ちがあったと思います。それを主は知って使いを送ったのでしょう。
しかし、忠実なロバは主人のバラムを救ったのです。主人と救おうとする気持ちがあったからこそ、主人には見えなかった主の使いの姿が見えたのでしょう。まるで日本昔話のようです。
聖書にこんな面白い話があるとは思いませんでした。明日は教会の仕事をします。