新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

北朝鮮情勢について―出口は見えません。

 土曜日もお出かけ、日曜日もお泊りと、このところ忙しい日が続きました。おかげでブログはお休みしました。日曜日からのお泊りは義妹夫婦のご招待です。
 義妹夫婦と義母それにおじさんで温泉旅館に泊まったのです。結構古い純和風の旅館です。料理もおいしかったし満足です。ただ今日になって風雨がひどくなり帰る途中難儀しました。
 株価も午前中年初来安値更新だったのですが、さすがに引けにかけては値上がりしたようです。このところの下げはトランプ相場の終焉もありますが、それ以上に北朝鮮情勢が不安定なことが原因でしょう。
 これまでオバマ政権は戦略的忍耐とかいって北朝鮮については静観してきました。ただ経済制裁だけをやっていたのです。オバマ政権の場合、中東にも静観姿勢を貫きました。
 しかしトランプ政権になって急に軍事介入を強めています。北朝鮮情勢についても、この延長線上でいろいろ取りざたされています。
 とくにアフガニスタンで通常爆弾では最高レベルの爆弾を使用したことが注目されています。この爆弾を使ってトンネルなどにいたISのメンバーを攻撃したようです。
 北朝鮮の主要な軍事施設や政治指導者の居場所も地下のトンネルが予想されるので、アフガニスタンの例はそれへの警告とも言われます。
 しかし、いつも書いているように北朝鮮への軍事行動はちょっと考えがたいです。理由は近隣諸国への影響が大きすぎるのです。
 北朝鮮崩壊論も盛んですが、今の北朝鮮は過去の北朝鮮よりずいぶん状況が改善していると思います。中国崩壊論はさすがに下火になりましたが、北朝鮮崩壊論は相変わらず多す。
 国家崩壊はそんなに簡単には起こりません。今の金正恩体制では軍のクーデターなど不可能です。 国民が蜂起する可能性もありません。そもそも中国に入った脱北者を中国側が送還しているくらいですから、北朝鮮の国家体制が動揺するのを中国は何よりも恐れているのです。
 いつも書いているように、中国が北朝鮮の崩壊を望むなら原油の輸出を止めたり、脱北を黙認すれば、瞬く間に北朝鮮から人がいなくなります。
 しかし、それは中国にとって悪夢でしかありません。中国には朝鮮族がいますが、今以上に漢族以外の民族が増加することは望んでいません。民族問題の引き金になる可能性があるからです。
 韓国にも北朝鮮を併合する余裕はありません。結局どこの国の火中の栗を拾うようなことはしたくないのです。というわけで、北朝鮮はますます図に乗ることになります。
 困ったことですが、中東情勢を見ても国家崩壊が何をもたらすか明らかです。論語に苛政は虎よりも猛なりと言う言葉がありますが、国家崩壊は独裁国家よりも猛なりというところでしょう。
 取りあえずおじさんが生きて居る間はこの情勢が続くと思います。明日は授業です。