「プロテスタンティズム」(中公新書)を読む
昨日は家の片づけが忙しくてブログを書くことができませんでした。おじさんも今年古希なので、子供達に迷惑をかけないよう家の整理をしています。
以前から少しずつ始めたのかなり片付きました。昨日は食器の整理とアルバムの整理が中心です。ツマクマのみが写っているアルバムや過去に勤務した高校の卒業写真などを整理しました。
現実には市の処分場に行って処分するのです。昨日は土曜日だったので沢山来ていました。ところで今日は日曜日なので教会ネタです。
なかなか面白い表題です。そもそもプロテスタンティズムの創始者と言われるマルチンルター自身自分が新しい宗派を作ろうという意志はもともとなかったようです。
ただカソリック教会のやり方がひどいのでそれを正しい方向に向けようとして始めた運動のようです。それに教会の門に抗議文を打ち付けたというのも都市伝説のようです。
ルターの教えが急速に広まったのにはグーテンベルクに始まる印刷術の進歩があったようです。それまで聖書は教会や図書館にしかなく、またラテン語で書かれていたためほとんどの人が見ることも読むこともできませんでした。
だから聖書を理解していたのは教会関係者だけだったのです。しかし、ドイツ語訳の比較的安価な聖書が大量に出回るようになって、人々が自分なりに聖書を理解するようになりました。
そして、ルターはそれでよいとしたのです。いわゆる「万人祭司」です。この動きと政治動向が結びつきます。当時どの宗教を信じるかは個人でなく領主次第であったのです。
なかなか面白い内容なので現代のプロテスタント教会について理解したい方はぜひ読むのをお勧めします。明日はミヤジイと恒例の小旅行です。