新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

今添削している修士論文について

 今日は久しぶりに友人と隣県へミニ旅行に行きました。隣県といってもおじさんの市と隣接しているので、JRで運賃280円で行けるのです。
 地元の有名高校を見学したり、近くの私立大学の博物館を見学したりしました。これまで行ったこともない町だったのでとても興味深かったです。
 今は以前勤務した中国の大学の先生の依頼で修士論文の添削をしています。今回は日本語教授法にプレゼンの手法を取り入れたらどんな効果があるのかという実証研究です。
 今回の学生さんはどうも論文の表現が口語的で困っています。ビジネス文書にはビジネス風の言葉遣いがあります。例えば「自分の会社」ではなく「弊社」と言ったりします。それと同様に論文にも論文独特な表現があるのです。
 「前に書いたように」ではなく「前述した通り」とか「とても足りません」でなく「極めて不足している」と言った書き方です。ところが今回の学生さんは「前に書いたようにとても足らなかったのです。」のような書き方をするのです。
 こんなことにならないように普通は学部生の頃に論文の書き方といった授業を受けるのです。大学院の場合別の大学から入学することもあるのでこんなことが起こります。
 それでもここまで口語的な表現の多い学生さんは珍しいです。また文末表現も「~だから。」と言った表現や「~すること。」と言った表現は論文では使いません。まして「?」のようが記号を使うことは絶対にないのです。
 ところが文末に2か所も「?」を使っていました。ただ今回の論文は自分の大学の学生さんを対象に調査をしてそれを統計ソフトを使って統計処理をしています。
 統計処理というのは有意差検定とか相関係数とかです。社会調査や心理学の検査結果を統計処理する時に使うのです。
 おじさんは大学の時心理学研究会に所属していました。データー処理でこの統計処理をする必要があるので勉強したのですが、100%文系のおじさんにはおよそ理解不能でした。
 「教育と心理のための推計学」という本だったと思います。今は統計ソフトがあるのでそれにデーターを入力すると簡単に処理できるそうです。
 おじさんの時代と隔世の感があります。今半分くらい読んだところです。以前の学生さんはA4で70枚を超えていたので大変でした。
 今回の学生さんは60枚程度なので有難いです。これを書いた後また少し読みます。明日は授業ですが、午後空いているので、また論文の添削です。