坊主憎けりゃ袈裟まで憎いー漢文に儒教
今日は所用があって9時過ぎから出かけていました。その時株式相場はちょい安だったのですが。その後大きく値上がりしたようです。100円以上の値上がりでした。
と言ってもおじさんの持ち株は高安まちまちです。ところで、最近見たことでちょっと気になることについて書きます。一つはある保守系の雑誌の記事の題名です。
「中国を偉大な国と勘違いさせる漢文教育をやめる」です。おやおやと言う気持ちです。実は以前にも漢文教育は時代に合わないとというのでやめようという動きがあったのです。
ところが漢文教育の専門家団体から猛反対があってつぶれました。今でも国語教育では現代文・古文・漢文をやっています。義務教育でもやさしいものをやっています。
漢文教育が不要という意見が出たのはつい最近のことです。明治の時代でも元勲たちは漢詩がすらすら作れたのです。
日本の文化にも漢文は大きな影響を与えています。雑誌のタイトルからして間違っています。「中国を偉大な国と勘違いさせる」とありますが、中国が偉大な国であることは明確です。
日本が中国を追い抜いたのはわずか150年くらいです。残り数千年は中国を偉大な国と仰いだのです。日本が掘っ建て小屋のようなところに住んでいた弥生時代にすでに中国では文字があり壮大な建造物があったのです。
日本はうまく近代化に成功しました。それでこれまでの歴史の裏返しとして近代化に失敗した中国や朝鮮半島を見下すようになったのです。
今中国や韓国に対する反感が日本国内に根強いですが、だからと言って中国や朝鮮半島から多大な影響を受けたことを否定するのは天に向かってつばするようなものです。
そんなに中国が嫌いなら中国から来た漢字を全て取り去ってしまえばどうでしょう。ローマ字表記の日本語を主張した時代もあったのです。
非漢字圏の学生さんは漢字がとても苦手です。そもそも世界で表意文字を使う国はほとんどないのです。漢字のおかげで日本社会は新しい文化をどんどん消化できています。漢字のない日本など考えられません。それなのに漢文教育をするなというの全く矛盾しています。
今日はふと思ったことを思いつくままに書きました。明日は忙しいのでブログはお休みです。