新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

株式の長期投資について

 昨日は次女の家のお手伝いに行っていました。次女が所用で留守をするのでその留守番です。というわけで今日帰ってきました。
 株式相場はこのところ順調に値上がりしています。といってもおじさんの持ち株は高安まちまちです。ただ某電力株が跡数十円で年初来高値更新です。電力株は500円額面なので、50円額面でいえば後数円と言ったところです。
 と言ってもまだまだ買値に程遠いのでどうしようもありません。配当だけを楽しみにしています。ここは他の電力会社に比べて配当がいいのでそれが救いです。
 ところで株式の長期投資の有利さを述べる論調が多いです。もちろん会社としては短期に売り買いせず安定的に保持してくれる株主がありがたいと思います。
 しかし、投資家としては長期に配当を得るより、短期で売買益をあげる方がありがたいでしょう。配当と言っても100万円単位で所有していても1年間に数万円と言ったところです。
 それに比べて値上がり益は数週間極端な場合数日で数十万円単位で出ることもあります。宝くじで当選したり、競馬で馬券を買った馬が大穴を出したような感覚です。
 まして短期保有の株がそうなったら投資家冥利につきます。しかし、そうならず塩漬け状態で長期保有になることもあります。
 買った当時はさまざまな理由で買ったのですが、その後情勢が変化し買値を下回ることが続いて塩漬け状態になるのです。ちょっと損失が出た段階で損キリすることもできます。
 しかし、40年以上に及ぶおじさんの投資経験でも損キリはしたことがありません。何十年でももっていつか値上がりする時を待つのです。
 一番古い株ではバブルの時代に買ったものもあります。長期保有で将来性が全くないのはこの株です。某電力株ですが、書かなくてもどこかお分かりになると思います。買い値の1割程度の値段になっています。
 長期保有をしていて怖いのは情勢の変化です。一つは自然災害があります。電力株の場合東北大震災の影響で原発が停止し企業業績が一気に悪化しました。
 電力株といえば資産株の際たるもので倒産の心配もなく安定的に配当を出すと言われました。その株にしてしかりです。
 また過去に優良銘柄と言われながら経営陣の不手際で倒産あるいは倒産の危機に及ぶものもあります。これも個人投資家にはわからないことです。
 JALに始まりシャープ、東芝などです。オリンパスも一時ひどいことになりました。大塚家具などもそうです。さらには相場次第で王様乞食になる業界もあります。
 鉄鋼関連や海運がそうです。世界経済が活発化すれば一気に相場が上がって利益が出ますがそうでなければ沈んでしまいます。
 相場がどうなるかも全く不透明です。金融株も政策の影響を受けます。今のような異次元の金融緩和では利益が出ません。
 というわけでただ単に長期保有すればよいというわけではありません。どの銘柄を選ぶかも難しいです。さりとて人気銘柄を追うとあっという間に人気が去った時ひどいことになります。
 おじさんはどうしても高度成長期を生きたので重厚長大企業が好きです。しかし、すでに功なり遂げた企業なので成長性に欠けます。
 とにかく買値を上回るまで静かに待つつもりです。明日はのんびり過ごします。