新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国になびくアジア諸国

 今日は午前中授業で午後からサイトを見ましたが日経平均はちょい安で引けていました。まあ前日大幅高をしたので利確の売りが出たのでしょう。
 ところでおじさんも以前から感じていたのですが、あるタイトルの記事があったのでそれを取り上げました。嫌中意識の高い日本人には受け入れがたい記事です。
 と言っても媚中派ではなく権威ある通信社ロイターの記事です。今でも中国経済崩壊論とか中国崩壊論とかの本が本屋さんに並んでします。
 また中国の習主席がトランプ大統領にこけにされたという記事も見ます。また安倍政権が中国封じ込め政策に成功しているという記事もあります。
 おじさんが見てもこれはほとんど日本人の願望で、今日タイトルに書いた通りが現在の状況だと思います。情報機関と言ってもいつも秘密工作をやっているわけではなりません。
 新聞記事などの公開された情報を集めて分析しているのです。大きな情勢の流れは新聞記事を読めば分かります。
 最近の記事で気になったものが三つあります。一つは中国と鋭く南シナ海で対立しているフイリッピンの動きです。ほとんどの読者の方はフイリッピン情勢など興味がないと思います。
 中国と対立しているくらいのことを考えているのでしょう。しかし、先日の記事ではフイリッピンの大統領が中国の軍艦を訪問したと報じていました。
 軍艦は国家主権の際たるものです。南シナ海の島を巡って対立している中国の軍艦を訪問するというのは、中国と衝突はしませんというサインです。
 これだけだとフイリッピンの中国とアメリカの二股外交としか見えません。しかし、これに加えて別の記事ではアメリカの軍艦による南シナ海巡視の計画(自由の航行作戦だったと思います。)の許可がトランプ大統領になってから降りないと報じていました。
 もう一つはタイの動きです。タイについては以前書いたこともありますが、日本で考えられている以上に中国とつながりがあるのです。おじさんも中国に行くまで知りませんでしたが、中国西南部にはタイ族という少数民族がいるのです。
 さらに中国に居た時タイの国境警備隊か特殊部隊かと中国軍人が共同訓練をしているという報道を見たことがあります。おじさんの大学にはタイからの留学生が結構いました。
 その上今回タイの海軍が中国から潜水艦を購入すると報じられていました。理由は値段が安からだそうです。一度軍艦を購入すると乗員の訓練、メンテナンスや後継の軍艦などで売却した国は売却先の国に影響力を持つのです。
 東南アジアを中心にTPPからアメリカが離脱したのをきっかけに、アメリカから中国に乗り換える国が増えているようです。トランプ政権では東南アジアにどれだけ力を入れてくれるか分からないからです。
 どうもトランプ政権はまず中東とヨーロッパ、最後にアジアと考えているようです。対北朝鮮でも中国の力を借りようとしているようです。
 そうなると日本は米中のはざまになって取り残されそうです。余りに日本が嫌中に傾きすぎたため、方向転換が難しそうです。しかし、トランプ政権になってこれまでと全く流れが変わったようです。
 明日は授業とポスティングの準備で忙しいのでブログはお休みです。