新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

北朝鮮問題の最終解決―ハードランディングか

 今日の相場は小動きでした。結局1桁の上昇で終わったようです。おじさんの持ち株も高安まちまちです。対ドル相場も109円台と110円の大台を割り込む円高です。
 さて最近北朝鮮をめぐる報道も下火になってきました。アメリカの空母も朝鮮半島近海から離れたようです。おじさんは「今そこにある危機」より、みんなが忘れたころに取り上げるのが好きなのです。
 「喉元過ぎれば熱さを忘れ」ではどうしようもないからです。ところで北朝鮮はこのところ強気で来ていますが、その理由は勢力分裂のせいでしょう。
 北朝鮮にとって一番怖いのはアメリカです。アメリカとことを構える気はありません。トランプ大統領になって北朝鮮は喜んでいると思います。
 トランプ大統領が思い切り世界中を混乱させているからです。北朝鮮にとって一番怖いのはアメリカを中心に世界がまとまって向かってくることです。
 今日韓はいがみあっています。取りあえず本気で北朝鮮を攻める国はなさそうです。ところが、この情勢に気を良くしてどんどん核開発やミサイル開発を進めると大変なことが待っています。
 アメリカが北朝鮮に危機感を抱いた時北朝鮮を攻撃することをいとわないでしょう。それは核弾頭搭載のICBMの開発が完成した時です。
 北朝鮮はトランプ政権がごたごたしている隙を狙って核やミサイル技術を完成させようとしています。逆に完成してアメリカに矛先を向けた時が一番危険なのです。
 イラク侵攻でも分かるようにいざとなったらアメリカは全力で攻撃してくるのです。その際日本や韓国の被害については無視できないでしょう。
 日韓がアメリカに協力しても何らかの被害は避けられないと思います。たとえ日本が敵地攻撃能力を持ったとしても、敵の攻撃力を完全に封じることは不可能です。
 もちろん北朝鮮国内へ日本が侵攻することなど考えられません。経済制裁などで北朝鮮に核やミサイルを放棄させることはできないと思います。
 核もミサイルも持たない北朝鮮をどこの国が注目するでしょう。そうなればアジアで一番貧しい国としてひっそり生きるしかありません。
 日本では北朝鮮の国民の不満ばかり報道されますが、核開発を進め、ミサイルを発射できる国家をやはり国民は誇らしく思っているでしょう。核もミサイルもなく世界から忘れさられた国になってほしいと思っている国民は少ないと思います。
 となるとある臨界点を超えるまで今の状態は続くと思います。しかし、北朝鮮が核やミサイルを放棄せず、アメリカ大陸に影響を及ぼす段階まで進んだ時アメリカは北朝鮮排除を決意するでしょう。
 その時中国がどう出るかは不明です。前の朝鮮戦争のように介入することはないと思います。現在の中国の軍事力でアメリカと対決すれば第三次世界大戦になります。
 と言っても中国がアメリカに勝てるはずはありません。ハードランディングがいつなのかは分かりませんが、そう遠くないと思います。
 その時日本がどうなるのかは全く不明です。投資家の視点でいえば株価は暴落するでしょう。「遠くの戦争は買い近くの戦争は売り」だからです。
 北朝鮮崩壊後の東アジア情勢は全く不明です。すんなり韓国が北朝鮮を併合しても韓国の経済負担は膨大なものになります。また難民問題もあるし、中国の出方も不明です。
 北朝鮮問題は21世紀初頭の最大の政治問題となると思います。明日はのんびり過ごします。