新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

イギリス総選挙の波紋ー政治の一寸先は闇

 今日は繁華街の本屋さんに行ったりして過ごしました。さて昨日報道されたイギリスの総選挙の結果は保守党のメイ首相の期待したものとは大きくはずれました。
 やはり政治の一寸先は闇です。最初解散した時は保守党の圧勝と見られていました。もちろん保守党の側も勝つ自信があったから改選総選挙に打ってでたのだと思います。
 と言っても最大の議席を獲得したので保守党ですから政権から滑り落ちたわけではありません。しかし、過半数を割ったので議会運営は難しくなります。
 総選挙で大勝して国民の圧倒的支持を背景にEU離脱を有利に進めようとしたと思います。そもそも外交は内政の延長です。
 国内の強力なバックアップがあってこそ強気の交渉ができるのです。国内の支持基盤が弱いと交渉は難しいです。報道されるところによれば保守党は離脱強行派と組むようです。
 そうなると労働党との協調は難しくなるでしょう。また離脱強硬派の政党の支持がないと議会運営が難しくなると、今度はその政党が保守党に対してキャスティングボックスを握ることになります。
 簡単に言えばシャッポに本体が振り回されることになるのです。EUにとってもイギリス議会の構成が少数与党となると困るでしょう。
 EUとの間で決められたことが議会でひっくり返される可能性のが出てくるからです。すでに次の総選挙が近いといううわさもあります。
 本格的な交渉時期がさらに遅くなります。ヨーロッパの政治情勢がますますわからなくなります。さらには保守党内で首相への不満が高まるでしょう。
 余計なことをしてくれたとか、敗北の責任は誰が取るのかと言ったところです。安倍一強などと言っていますが、イギリスの総選挙結果で分かるようにいつ流れが変わるか分かりません。
 もちろん安倍政権もイギリスの総選挙結果を知っていますから、世論調査だけをあてにしていないでしょう。まず不人気な政策はやらないでしょう。また今問題になっている獣医学部創設問題が片付いてもすぐには動かないと思います。
 となると総選挙はかなり後になります。7月の都議会選挙のすぐあとは公明党がいやがるし、となると年末総選挙と言ったことになるかもしれません。
 明日は日曜日なので久しぶりに教会です。