新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

専門学校で留学生に教えて思ったこと

 今日の相場はちょい安でした。日経平均で91円安です。まあ2万円台を超えたので一服と言ったところでしょう。いつも書いているようにおじさんの持ち株はほとんど値動きなし全株含み損です。
 去年の秋ごろ某電機株を売却して以来半年以上商いなしです。配当だけを楽しみに過ごしています。今日は専門学校の授業です。先月までポスティングの準備の日だったのですが、中学で教えるようになってからポステイングはお休みです。
 ところで今日は専門学校に来ている留学生を見ながら思ったことを書きます。おじさんの今いる専門学校はベトナム人とネパール人だけです。去年は18人くらいでスタートしました。
 今は13人になっています。ネパール人とベトナム人はほぼ半々です。以前勤務していた専門学校大規模校で一クラス40人近くいました。
 どちらの学校にも共通するのは留学生の学習意欲が低いことです。理由は分かっています。どんなに学習意欲があっても現実には勉強する時間がほとんどないからです。
 最初から働くつもりで来た留学生もいると思います。たとえ最初は頑張って日本の大学に入り就職を目指していたとしても次第に意欲を失っていくと思います。
 留学生のほとんどは自活です。また日本に来るために借金をしていると思います。授業料の他に生活費も必要です。日本人の学生でも学費と生活費を全て自分でまかなうとなったら大変です。
 今の学校は比較的授業料が安いのですが前の学校は年に70万円近かったです。お金がかかるので、今の学校も前に学校も半日の授業です。前の学校は午前の部と午後の部に分かれていました。
 今の学校は午前だけです。日本語を教えていて思うのは復習の重要性です。今日習ったことを毎日復習しなければ知識が定着しません。
 しかし、アルバイトをしているのでは復習の時間が取れません。また午後から遅くまでアルバイトをすれば疲れてしまいます。今の学校も前の学校もどちらも共通していますが、とにかく授業中寝るのです。
 今の学校の場合、朝の9時半から授業が始まるのですがそれでもずっと寝ています。しかし、しっかり起きて授業を聞いても大学進学できるだけの日本語が身に着くか難しいところです。
 日本語を教えながら日本語表現の多様性に驚きます。簡単な会話はすぐできるようになると思いますが、大学での授業を理解できるほどの日本語能力を身に着けるのは大変です。
 おじさんが教えている学生さんではネパール出身の学生さんがお気の毒だと思います。ベトナム人の場合今日本企業が進出しているので、帰国しても日本での経験をいかすことができます。
 またずいぶん昔ですがベトナムは安南と言って中国の植民地だったこともあります。8も仏教です。ですから、ネパール人より漢字になじみがあります。
 ネパール人の場合、宗教はヒンズー教だし、現在も将来も日本企業が進出する可能性はありません。完全な非漢字圏なので漢字がとても苦手です。
 国内に残ってもインド料理店かネパール料理店くらいしか仕事はありません。ネパール人は純朴でベトナム人は戦闘的です。ですから授業態度はネパール人の方が良いのですが日本語理解となるとベトナム人の方が上です。
 もし日本政府が外国人労働者を認めたら、今の留学生の8割近くは学生でなく労働者になってお金を稼ぐ方を選ぶでしょう。あるいは日本語能力試験の上位者だけに留学生資格を与えたらやはり半分くらいの数になるとお思います。
 日本政府が外国人留学生増加計画を実施したおかげで、日本語学校バブルが起きています。しかし、留学生が親日になるかについては疑問です。
 明日はのんびり過ごします。