新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

若者の保守化に思う

 今日は専門学校の授業でした。相変わらずほとんどの学生さんはやる気がありません。今は一応日本語能力検定試験向けの授業をしています。過去問をやって、さらに問題の応用をやっています。
 しかし、考えたら日本語能力が向上しても、日本で就職できるほどの能力はありません。おまけに入社試験に合格しても、なかなか就労ビザがでないそうです。
 大学進学するにも学費負担の上に生活費もかかりますから、日本人でも大変なのに途上国からでは金銭的にも難しいと思います。今教えている学生さんの将来を思うと暗澹たる気持ちになります。
 さて日経平均もじわじわ上がっています。20200円台まできました。と言ってもおじさんの持ち株は相変わらず含み損のままなので、どうしようもありません。対ドル相場も111円台です。こちらも利益はでていますが、円転するほどでもありません。
 さて最近の世論調査を見ると若者の保守化が進んでいるようです。注目の都議選でも若者は自民党支持、中高年は都民ファースト支持のようです。
 イギリスやアメリカそして香港などでは若者は反政府の立場です。台湾でも学生の大きな反政府の動きがありました。かっての日本も若者は反政府でした。
 先進国では珍し政府支持です。現状維持賛成と言ったところでしょう。多分現状には不満があると思います。しかし、反政府に走っても何のメリットもないと思っているのでしょう。
 若者の草食化ともつながっていると思います。がつがつしてもしょうがない、のんびり生きて行こうと思っているのでしょう。そのためには変化は困るのです。
 そういえば終身雇用に賛成する若者が増えているようです。就活において大企業を目指すのも同様の動きでしょう。起業志向も日本がとても低いと言われています。
 しかし、若者の保守化は日本にとって良いことばかりではありません。若者の不満が世の中を変えていくのです。変わっていかない世の中は世界から取り残されます。
 若者の怒りは一種のエネルギーなのです。中高年がエネルギーを出すのは難しいです。肉体的にも精神的にもすでに衰えています。
 世の中にはおかしいことがいっぱいあります。それに対しておかしいと言わなければ、是正されません。今の時代若者は面倒を避けるようです。また人と摩擦を起こすのも嫌います。
 かって「連帯を求めて孤立を恐れず」というスローガンがありました。今は逆に孤立を恐れて連帯を求めています。必要以上に孤立を恐れているようにも見えます。
 我が道を行くなどという言葉ははやらないのかもしれません。保守化が進んで戦争に日本が参加するようになった時戦争に行くのは高齢者ではなく若者なのです。
 現状のままならいいのですが、憲法改正国防軍、徴兵制と進んで徴兵されるのは、今保守を支持している若者なのです。なんとなく保守支持できたら、突然戦争に駆り出されるということにもなりかねません。
 戦争は忘れた頃にくるです。おじさんは今年70歳なので戦争に行くこともありません。逆に今20代の若者こそが真っ先に戦場に行くのです。保守化もいいけれど、そうなった時後悔しないようにしてください。
 明日も専門学校の授業です。