新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

東京都議会選挙結果について

 今日は午前中は、中学での仕事でした。今日の授業は朗読のテストです。朗読する箇所を割り当てて、そこを生徒が読むのです。事前に読み込んでいないと結構難しいです。
 「玉石混交」(ぎょくせきこんこう)などと言った言葉もあります。もちろん事前に朗読テープを聞いて振り仮名などを打たせているのです。しかし、授業中にいい加減にしていると聞き漏らします。
 授業評価の読む分野ですが、同時に聞くという分野もあります。聞く態度や人の朗読を聞いて感じたことなどを書かせます。
 うるさいクラスなどは聞く分野の点がありません。うるさいクラスと静かに聞くクラスとあります。とにかく中学生は元気です。水泳教室の後の授業でも寝る生徒はほとんどいません。
 これが高校だと水泳の後は、ほとんどの生徒が寝てしまいます。その代り授業中にふざけて騒ぐ生徒はいません。金曜日からは文法の単元に入るそうです。そうなると習熟度別授業になります。
 さて、昨日の都議会選挙結果ですが、ご承知の通りです。8時の段階でお堅いNHKが30人近くに当選確実をだしました。話題の千代田区などはダブルスコアで都民ファーストが当選していますから、早い段階で当確がでるはずです。
 自民党の一人負けということになります。その予感は秋葉原での安倍総理の演説で感じました。日本で総理に向かって大勢が野次を飛ばすなど珍しいことです。安倍さんも相当ショックだったと思います。
 とはいえ安倍さんも国会内で野次を飛ばしているので人のことは言えません。最低でも30議席後半だと自民党関係者は思っていたでしょう。
 それが23議席ですからそのショックは大変なものがあったでしょう。以前このブログで政治は一寸先は闇と書きましたがまさにその通りです。1月前都議選で自民が23議席しか取れないと予想した人はいなかったと思います。
 ひと月前に都議選があったら、40議席は取れていたでしょう。民進も後退しています。既成の保守と革新が後退して全く政治経験のない政治グループが大勝するパターンはどこかで見た気がします。
 そうです、フランス議会選挙です。あそこでも既成の両陣営が後退し、逆に大統領支持の新しい政治グループが大勝利しました。
 トランプ大統領の登場もこれまでサイレン状態だった国民が既成の政党に反旗を翻したものです。イギリス議会選挙も予想に反して労働党が健闘しました。
 一つの流れが世界的にできつつあるようです。都議選の結果が国政選挙の先取りであることは常識です。このまま秋に解散などすれば、自民党の後退は明らかです。
 政治的に注目されるのは自公連合が崩れたことです。これまで公明党は下駄の雪で自民党に踏まれてもついていくしかないと言われていました。
 しかし、今回の選挙で自民党であっても公明党の支持がなければ当選できないことが分かりました。公明党議席自民党議席が何と同じなのです。
 憲法改正についても公明党の意見を無視して進めることは難しいと思います。安倍一強と言われて時代は終焉したようです。神通力を失った王様は裸の王様です。
 今回の都議選の結果を見て官僚も政権に距離をおくようになるでしょう。安倍さんの性格からしたら、案外思う通りにならないなら政権を再び投げ出すかもしれません。
 麻生さん辺りはおれももう一度と考えているのかもしれません。これまでは政治の世界はべた凪でしたが、これから嵐がやってくるかもしれません。
 明日は専門学校の授業です。