「千九百四十五 占守島の真実」を読んで
今日は専門学校の授業でした。今週の1回と来週の1回で前期試験です。前期試験の問題は作ってすでに教務に出しています。来週の水曜日に試験があって、次は10月からです。
8月は中学も専門学校も授業がないので、9月は年金のみの生活となります。まあ仕方ないので倹約に励みます。日経平均は20円安です。アメリカでも日本でも政治不安があるので大きく値上がりとはいかないようです。
対ドル相場も110円台まできました。円高株安の典型的な相場です。ところで先日買った本を読み終わりました。戦争が終わった昭和20年8月15日以降千島列島で戦闘が行われたのです。全然知りませんでした。樺太で戦闘があったことは知っていました。
この戦いについて書いたのがタイトルの本です。サブタイトルは「少年戦車兵の見た最後の戦場」です。北海道新聞の記者がこの元少年戦車兵に取材して書いたものです。取材に応じてくれた人の写真が最後に掲載されていました。
この島の日本軍は八千五百人くらいでした。島の日本軍はアメリカ軍の上陸にそなえて陣地を構築し、弾薬食料を備蓄していました。
またこの島は全体が崖で上陸できる地点は限られていました。当然日本軍もそれを考慮に入れて陣地を作っていたのです。そこへ8月16日夜半からソ連軍が近づいてきて17日に接近上陸するのです。ソ連軍は隠密裏に上陸するはずだったのですが、思いがけず砲撃を始めたために気づかれます。
上陸作戦に不慣れだったためソ連軍は戦車を上陸させることが遅れます。おかげで他の戦場では全く使い物にならなかった旧日本軍の戦車が活躍します。
日本軍の死者は300人余りソ連軍の死傷者は3000人に及んだと言います。これは完全に準備を整え弾薬の備蓄も多く、士気の点でも日本軍が高かったからでしょう。
この戦闘のおかげでソ連の北海道侵攻が食い止められたと思います。なかなか読み応えのある本でした。明日も専門学校の授業です。