新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日報問題に思う。

 昨日は知人と飲みに行っていました。今日もだらだら過ごして今頃これを書いています。数日前から防衛省は大変です。
 防衛大臣に防衛事務次官陸上幕僚長が揃って辞任です。今日すでに事務次官陸上幕僚長の後任が決まっていました。
 自衛官も含めて大体3代先までだれが次官や幕僚長になるか決まっているようです。突然こんな形で辞任ということになれば大幅に予定が狂ったはずです。
 ところで日報問題です。明らかに組織的な隠ぺいです。もちろん防衛省のような組織の場合秘密にしなければならないことも多いと思います。
 装備の性能などについては当然のことながら秘密です。さらに防衛計画などもそうでしょう。しかし、どう考えても今回の場合は無理筋です。
 「戦闘」を「武力衝突」と言い換えて、戦闘が行われている地域に自衛隊を派遣できないという規定をクリアーしようとしたのです。
 また「日報」という存在自身いろいろな人が見ることができるものです。結局自衛隊内部や防衛省内部から事実が漏れ出します。
 最初から日報にはこう書かれていましたと報告すればよかったのです。ただそれは安倍政権が進める政策とは異なることになるのです。それを避けるためにやったのは見え見えです。
 何だか東芝の例に似ています。最初の段階で赤字なりを明らかにすればここまで傷口を拡げずに済んだのです。ただそれは勇気のいることです。権力者と対立することになります。
 そこで保身に走ると事実が明らかになった時ひどいことになります。今回辞任した防衛大臣の場合、凡そ軍事知識もなく安倍首相のお気に入りだからついたようなものです。
 たまたま平時だったから良いようなものの、もし軍事衝突などがあったら大臣として判断できたのでしょうか。安倍さんも平時だからアマチュアの女性を大臣にできたのでしょう。
 よく保守派の人は平和ぼけとかいう言葉を使いますが、今回の騒動こそ平和ぼけの際たるものではないかと思います。
 ブロゴスなどに時々防衛省の装備などを批判する投稿を見ます。その方の言う通りだと思います。自衛命を守る衛生装備などはひどいものです。
 まあおじさんが息まいても仕方のないことです。先の大戦でも戦死者と同じくらいかそれ以上に餓死したり病気で亡くなったりしました。
 旧軍の時代、衛生・補給・情報などと言った勇ましくない分野の軽視があったからでしょう。戦国時代時代は情報と補給が重視されました。このままでは日本の防衛も難しそうです。
 明日は日曜日なので教会です。