新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

高齢化が進む教会の現状

 今日は日曜日なので教会でした。遠くから里帰りした人もいてまずまずの出席者でした。昔に比べてずいぶん出席者が減少しました。
 以前は多い時で1回の礼拝で50人を超えていました。大体40人台が多かったです。ところが今では40人台はほとんどありません。礼拝出席者が減少しています。
 キリスト教から離れる人が増えたわけではありません。やはり教会も高齢化が進んでいるのです。教会だけでなくすべての宗教団体がそうだと思います。
 住職のいないお寺増えているようです。また神社も専業の神職を置くことができないところが増えています。教会でも無牧の教会が増えています。
 教会では牧師のいない教会を無牧の教会と言います。無牧でも後任者が決まっていて後任者の都合で赴任していない場合もあります。また適任者がいないので無牧という教会もあります。
 しかし大半は牧師を招へいするだけの資力がない教会です。お寺でも檀家が少ないとお布施も少なく生活を維持できないので無住となっています。
 お寺でも教会でもそうですが、若い方は少なくて高齢者が多いです。おじさんの教会が出来た頃は40代から50代の教会員が多かったです。
 その後次第に高齢化していき今は大半が75歳以上の方です。そうなると教会に行きたくても病気やケガで行けない人が増えています。
 また自動車を運転するのをやめると遠くから来るのが難しくなります。高齢化は社会のすみずみまで影響を及ぼします。地方の教会だと交通機関がないので、教会に来れない人が増えます。
 教会の雑誌に日本の各地の教会の会員数や予算が出ています。地区ごとに掲載されています。地方の教会だと教会員が30人くらいで予算が500万円くらいのところが多いです。
 予算500万円くらいだと牧師謝儀(給与)は月20万円台になります。800万円くらいの予算がないとベテランの牧師を招へいするのは難しいです。
 中には牧師でありながら塾をやったりする人もいます。しかし、二束のわらじは難しいです。そのうち人口10万以上の都市以外の教会はなくなるかもしれません。
 無牧の教会の場合近隣の牧師が手伝いに行ったり、引退した牧師が手伝ったりしています。しかし、引退した牧師も高齢になるのでそれも難しいです。
 それでも人数の多い団塊の世代の教会員がいる間はいいです。しかし、まもなく団塊の世代も70代後半になります。今生まれている子供が98万人くらいです。
 この子供達が大人になる頃には大都市か県庁所在地あるいは県内で2番目くらいの都市以外では教会がなくなるかもしれません。
 市町村も合併したので教会もゆくゆくは統廃合が進むでしょう。教会専用の巡回バスで地域を回り、そのバスに乗って月に1回くらい礼拝に出るような時代が来るかもしれません。
 あるいは自宅のテレビを通して礼拝を聞くという形になるかもしれません。宗教消滅の時代が来るのかもしれません。明日はお盆で忙しいのでブログはお休みです。