日本における宗教の役割分担
今日は日曜日なので教会でした。教会が終わってお参りに行きました。両親については長兄の家へ、その後ツマクマの葬られた教会墓地へ行きました。
後半は一種の道徳律なので理解しやすいでしょう。しかし、初めの3戒は神と人間との契約なので日本人には理解しにくいものです。
日本は八百万の神と言われるくらい神様のバーゲンです。古代には山の神どころか坂の神といった神様までいました。現在でも多神教の伝統は続いています。それぞれ神様にも役割り分担があって、その領域を超えるのは難しいです。
生活は神道です。葬儀は仏教、お祭りはキリスト教となっています。お祭りの最大のものはクリスマスです。お祭りからクリスマスを除くのは難しいでしょう。逆に葬儀にキリスト教を入れるのも難しいです。そもそもキリスト教だと亡くなった後どうお参りしていいかわかりません。
結婚式は以前は人前婚だったのですが、いつの頃からか神前結婚となり、今はキリスト教式の結婚式が流行しています。
交通安全のお守りは日本では神社が出しますが、中国ではお寺です。自動車のフロントガラスの前に堂々と仏様が安置されています。
家内安全・結婚祈願も中国ではお寺が担当します。お寺をお参りすると、お参りの後お坊さんの法話があります。そこまでは日本と同じですが、その後お坊さんが一人一人の悩みを聞いていきます。
熱心な人は高額の仏画を購入したり、特別に拝んでもらったりします。お寺には善男善女が大勢います。門前では巨大な線香を売っています。
若い人も大勢お参りに来ています。さて、役割分担ですが、神道が担当してきた生活分野は明治以前ではお寺が担当していたと思います。
何かあればお寺の和尚さんが相談に乗りました。お寺を中心とした講がありました。そもそも戸籍はお寺が担当していたのです。いわゆる人別帳です。
お寺の役割がお葬式に特化したおかげで、現在お寺は厳しい状況にあります。まあお寺だけでなく日本中の宗教が厳しい状況にあるのです。
キリスト教の場合、罪の赦しと永遠のいのち(復活)が一番重要なのですが、明治以後入ってきたので、このあたりがあいまいになっています。
神社も人口減少で参拝する人が少なくなっているようです。地方の小さな神社では社殿を維持するのも難しいようです。特に村の神社などはもろに影響を受けているようです。
何かで見ましたが、日本の場合将来宗教が絶滅するのではと書かれていました。永遠なるもの・聖なるものを求めなくなればそうなるかもしれませんね。
明日は中学の仕事です。