新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中学で教えるのは面白いです。

 今日の相場は100円ちょい高でした。今日衆議院は解散になるようですが、相場はほとんど反応していません。対ドル相場も112円台まで円安が進んでいます。
 日本の政治情勢など相場にそれほど影響はないと思います。もちろんアベノミックスくらいの異次元のことをやれば別ですが、すでに日銀の金融政策も行き詰っています。
 ところで今日は中学の仕事でした。以前から書いているように、中学で教えるのは生まれて初めての経験です。小中学校の場合、知識を増やすとか知識を深めるということはしません。
 というのも、来ている生徒のレベルがばらばらだからです。高校の場合、高校入試という選考過程があるので、ある程度水準が揃っています。
 また高校の場合、生徒もある程度以上の知識を得たいと思ってきています。もちろん偏差値の低い高校では基礎的なことをしかできませんが、生徒が皆そうなのでやりやすいです。レベルの高い生徒が退屈するということはありません。
 中学の場合、特別支援学校あるいは学級に行ったほうが良いのではという、ボーダーの生徒と、地域トップの高校に進学する生徒と両方います。
 おじさんが見ていてもレベルの高い生徒にとって授業のレベルは退屈だと思います。もっと知的水準の高いことを教えてほしいと思っているでしょう。
 中学の授業では教育実習でいわれた通り、一時間に一つのことしかしません。今日もあるクラスの授業では小説の朗読テープを聞き、課題を解き、登場人物や時代背景を学んだだけで終わりです。
 難しい漢字表現や比喩的表現なども出ますが、それはやりません。どの回でも同じです。ちょっと掘り下げるとついていけない生徒がいます。
 おじさんは授業ヘルパーなので直接授業はしません。分からない生徒は何もしていない生徒にアドバイスをします。読みが当たった生徒には読めない漢字を教えたりします。
 内容はそんなに難しくないのですが、どのクラスにも授業中ふざける生徒がいます。先生がその子に注意していると授業が進みません。
 そんな時ヘルパーであるおじさんが授業に集中するよう注意します。騒ぐ生徒が数人いても担当の先生とおじさんで鎮めることができます。それでも注意を聞かない生徒は別室指導ということになります。
 今日もある生徒にもう一人のヘルパーの先生がつきました。すると見違えるように皆真面目に課題に取り組みました。先生の狙い通りの答えがどんどん出ました。
 高校の場合ヘルパーは必要だと思いませんでした。よく先生の数を増やせば成績が上がると言われます。今回それを実感しました。もしヘルパーなしで先生一人でやっていたら、教室は騒然となっていたでしょう。
 事実その中学は近隣でも以前は授業が成り立たないと言われたものです。しかし、町教育委員会と学校の努力で信じられないほどよくなっています。
 教師同士の協力もいいです。担任の先生も自分の授業でないのに授業に加わってくれます。また、校長も校内を巡視しています。教頭はいつでも飛び出せるように短パン姿です。
 以前中学は中小企業で高校は大企業と書きましたがまさにその通りです。企業の経営者の姿勢次第で内容が大きく変わるのです。毎回驚きがあるので中学の仕事は楽しいです。
 明日は家事や教会の仕事をします。