新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

今日の中学校の仕事報告。

 今日は中学校の仕事でした。試験前なのでワークとかをやりました。今勤務している中学はかっておじさんの市の周辺では有名な教育困難校でした。
 おじさんも最初勤務校がそこだと聞いた時緊張しました。多分学級崩壊状態だろうと思ったのです。しかし、町教育委員会も県教育委員会も現状を知っているので力を入れていました。
 取りあえず今年は国語のヘルパーをつけています。学力促進担当と言ったところです。今日の授業でも次々に質問があります。
 驚いたのは黙って手をあげるのです。ふざける生徒もいますが、少ないです。授業についていけない生徒は別室でもう一人のヘルパーの先生が相手をします。
 少数の生徒を相手なのでヘルパーの先生も楽です。先生も少数なので生徒の学力に合わせてやれます。その先生はベテランで、おまけに運動部の顧問などもやっているので人気です。
 シモツチーとあだ名で呼ばれています。40代の女性の先生ですが、なかなか気合が入っています。どこの学校でもそうですが、新入生と最上級生はまじめです、少し慣れた中学年が一番難しいのです。
 中学でも高校でも一番問題が多く扱いにくいのが2年生なのです。中学の場合1年生は小学生の延長です。3年生は今の時期だと受験が目前ですから気合の入れ方が違います。
 内申書も3年生の時が一番重視されるので、真剣です。内申点は試験の点数だけでなく授業中の態度などが評価されます。また提出物や発表なども評価されます。
 2年生はまだ幼い面もあるのですが、一応中学を1年やったので違います。公立中学は学力差が大きいです。小テストやプリントの出来具合などを見てもそれを感じます。
 今日はある小説を読んで主人公が大人になって父親に手紙を書くという設定です。手紙の書き方の練習でもあり、中学生でありながら大人の立場で手紙を書くという結構難しい設定でした。
 おまけに本文のエピソードを取り上げなければならないのです。そんな設定でもすらすら書く生徒と、全く手がつかない生徒とあります。
 そんな時おじさんたちヘルパーは生徒と一緒に手紙の内容を考えるのです。ああそうかと気づいてもらえれば最高です。ワークでもこれが根拠でこの答えだよと言って生徒がなるほどと納得してもらえた時が一番うれしいです。
 以前は教育困難校だったのですが、先生や地域、また町教育委員会の努力で学ぶことの面白さを伝えることができました。
 以前も書いたように経費を節約してヘルパーを入れず、先生一人でやっていたら難しかったと思います。国語の場合答えのない今回のような課題作文は一人でやるのは難しいです。
 先生と問答しながら自分の考えをまとめるのはとても大切だと思いました。普通であれば英数あるいは理科などにヘルパーを入れることが多いのですが、この中学では国語を重視しているのです。
 今週の金曜日は中間考査で来週の月曜日は休日です。ですから次回は来週の金曜日ということになります。明日は久しぶりに専門学校で日本語を教えます。