新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

北朝鮮情勢はどうなる。

 今日は仕事が休みだったので、繁華街に出かけてだらだら過ごしてしまいました。それで今頃これを書いています。
 相場の方は9円高でほとんど動きませんでした。おじさんの持ち株はほぼ全滅です。相場が大きく上がっているときは、反応せず下がった時にはちゃんと反応しています。
 ところで今日は国際問題についてです。トランプ大統領が訪日中なので北朝鮮問題が安倍首相との間で話されたはずです。
 安倍首相が国難と呼び、麻生副総理が選挙に勝ったのは北朝鮮のおかげだとまで言ったのですから、今回の訪日の一番のテーマだったと思います。
 いくら安倍首相がトランプ大統領と懇意でも、政治はシビアなものです。北朝鮮問題についても、いくらゴルフで接待しても自国第一で考えるはずです。
 ところで北朝鮮問題の将来については、三つの可能性しかありません。本命はこのままだらだら現状が続くです。今何ができるかと言って何もできません。
 制裁を強化すると言っても制裁できることはほとんど出尽くしています。さりとて、将来の見通しがないなかで何か劇的な動きをするのは難しいです。
 北朝鮮問題は複雑に近隣諸国の事情がからんでいます。それらの国が納得しないと何かするのは難しいです。ですから、動きがとれないまま時間だけが過ぎていくというのが一番分かりやすいです。
 しかし、ものには限度があるので、ちょっとしたことがきっかけで事態が動き出す可能性もあります。日本では秘密外交は嫌われますが、どんなに敵対していても、水面下で交渉するのは外交の常識です。
 日本でも北朝鮮と目に見えないところで細々ながら交渉を続けているはずです。いろいろな事情を考えればヨーロッパ特に北欧がいいでしょう。
 となるとアメリカも当然北朝鮮と水面下で交渉を重ねているはずです。北朝鮮にとってアメリカと平和条約を結ばなければ、長期的な安定はありません。
 もしアメリカと平和条約まではいかないにしても、政権の維持が認められるなら、他の様子見の諸国は雪崩を打って北朝鮮と関係を結ぶでしょう。
 ニクソンの訪中のような日本の頭ごなしの交渉成立が考えられます。これが対抗です。アメリカにとって北朝鮮は日韓ほど深刻な脅威ではないのです。
 どんなことがあっても、北朝鮮アメリカにミサイルを撃ち込むようなことはありません。ミサイルをアメリカに向けて発射した瞬間北朝鮮は地上から消滅するでしょう。今の技術ではミサイルがどこに向けて発射されたか瞬時に分かるはずです。
 中国やロシアもアメリカと北朝鮮の交渉成立は大歓迎です。堂々と中国は北朝鮮と貿易できます。西側勢力が国境近くまで迫ってきません。北朝鮮の人権問題など中国とってどうでもよいことです。
 ロシアはちょっと残念だと思いますが、ままいいかと言ったところです。困るのは日韓両国ですが、韓国は所詮同一民族なのでママいいかということになります。一番困るのが日本ですから、韓国・中国にとっては好都合です。
 さて穴は北朝鮮への軍事攻撃です。これが起こるとしたらちょっとした行き違いからでしょう。偶発的な出来事が引き金になると思います。第一次世界大戦が皇太子夫妻の暗殺事件を引き金に起こったようなものです。
 もちろん満州事変のように謀略を使って戦争を起こすこともあります。しかし、アメリカにとってそこまでするメリットはあるのかということになります。  
 偶発でないとすると、中韓ロシアと十分な打ち合わせが必要です。韓国の場合軍事攻撃に強硬に反対するでしょうし、中露においても北朝鮮崩壊後の見通しについて納得できなければ反対するでしょう。
 以上考えれば北朝鮮問題はだらだら今の状態が後10年ぐらい続くのではないかと予想しています。明日は久しぶりに仕事です。専門学校の授業です。