新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

相撲界をめぐる大問題ー組織管理の視点から

 今日は専門学校の授業でした。ある留学生がトラブルを起こしてとうとう除籍になりました。この留学生は以前にも数回同じようなトラブルを起こしていたのです。
 外部を巻き込む問題だったので仕方ありません。除籍になると帰国準備の時間が与えられるだけで遅くとも1月には帰国しなければなりません。
 留学生担当の先生は大変です。今日の相場は典型的な円安株高でした。150円近い値上がりですが、引け値が一日の安値だったのはちょっと不安を感じさせます。
 ところで今日は今相撲界を騒がしている横綱の暴力事件についてです。理由は何であれ他人に暴力をふるえば大変なことになります。
 子どものけんかならごめんなさいですみますが、大人なら刑事事件になります。教師の場合でもそうです。ただ今回の事件は不可解なところがあります。
 組織運営上大きな問題を残しています。暴行を受けた力士の親方が相撲協会の理事でとくに巡業部長だった点です。部長といえば相撲協会の重要なメンバーです。
 おまけに巡業中起こった出来事は必ず上司の理事長に報告しなければなりません。それが、上司に報告することなく、勝手に警察に被害届をだしているのです。
 組織運営上こんな勝手なことが一番困るのです。学校でいえば、学年主任や管理職(校長・教頭)に報告もなく担任が生徒の被害届を警察に出すようなものです。
 たとえ他の教師が暴力をふるったとしても、まず上司に報告しなければならないのです。後から知って周りからいろいろ聞かれても上司は答えようがありません。
 聞くところによれば、親方と相撲協会との間に確執があったようです。しかし、当該親方にどんな思いがあったとしても相撲協会の幹部としての責任があります。
 組織人としてはこの親方は失格です。自分の個人的な感情で組織の原理を無視するのでは困ります。現執行部体制に不満があったそうですが、仮にこの事件を通して現執行部を追い込んでも、世論の支持は得られないでしょう。
 当該親方がしたことは一種の職務怠慢であり、組織原理に反することです。その点についてあまりマスコミは非難しません。しかし、組織で働く人間ならみな感じていることでしょう。
 当該親方はずいぶん前に兄弟同士で争ったことがあります。その時もブログで書いたことがあります。その時のことを思い出しても、当該親方は思い込みが激しいようです。
 せっかく相撲人気が盛り返してきたのに残念なことです。さてさて今後相撲界はどうなることやら。明日は仕事がないのでのんびり過ごすつもりです。