新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

どこも人手不足です。-教育界も

 今日は専門学校の授業が休講です。恒例のスポーツ大会があっています。専門学校は行事が少ないのでほとんど休講になることはありません。
 ところで、昨日今勤務している中学の事務の方から、もう少し働かないかという電話がありました。おじさんについては、一定の時間分の予算があるのだそうです。
 それは時間計算でたとえば140時間分の配当があって、このままだと100時間しか消化できないというのです。専門学校と違って中学は行事が多いです。
 文化祭や修学旅行、それに中間考査期末考査もあります。さらに月・金なので振替休日などもあります。そんなこんなで配当された予定時間を大きく下回っているのです。
 役所は予算を消化しきれないと、次年度大きく減らされます。おじさん以外の人が来た時困るのです。というわけで一日仕事を増やすことにしました。
 それでとうとう月曜日から金曜日まで毎日仕事をするということになりました。友人のミヤジイは私立なので土曜日も仕事があるのだそうです。
 それで水曜日を開けてもらっているのだそうです。ミヤジイが週に15時間と聞いて驚いたのですが、結局おじさんもそうなりました。
 ところで、暇に任せて講師の募集サイトを見ていると公立中学の講師募集が目につきます。先日はおじさんの住む地域に隣接する地域の教育事務所の講師募集がでていました。
 県庁所在地の教育委員会などは、駅に募集のポスターを張り出しています。その地域にはおじさんの教え子で小学校の校長をしているのがいます。
 彼のところも教員不足なのですが、補充が見つからないと言っていました。県内三番目の市の教育委員会の募集も昨日見ました。
 そこは何と当該校種の免許がなくても何とかなりますと書いてありました。たとえば高校の免許はもっているが、中学の免許は持たない場合があります。そんな場合は臨時免許状を出すのです。
 極端な話高校の英語の免許しか持たない人が、小学校で英語を教えるとなると、小学校の臨時免許状をだすのです。すると小学校で教えられます。
 おじさんも中学国語の免許状をもっているので、小学校の臨時免許状を出してもらえれば、小学校の国語授業をすることができるのです。
 おじさんの住む市に隣接する町も独自で募集していました。普通その地域を管轄する教育事務所が募集するのですが、急を要するので直接募集をしているのだと思います。
 若者の就職が好調で教員志望が減っているのでしょう。免許を持っていても、学校がめんどなことになっていると聞いて講師を志望する人が減っているのだと思います。
 まず都会地で大規模な退職が起こりました。それは高度成長期に大勢の人が都会に出たからです。その子供が団塊ジュニア世代です。
 団塊ジュニア世代が小中学校に入学したころ採用した教師がそろそろ退職年齢を迎えているのです。教育学部の人気が低迷しているので、若い人がきません。
 また若い人が来ると結婚・出産の時期にかかるのです。それやこれやで教育界も人手不足になっています。企業同様正規職員を大量に採用すれば、後で人口減になった時職員が余るのです。
 ですからこの急場を何とか講師で乗り越えようとしているのです。最近の講師募集を見ながらそんなことを思いました。
 明日は音楽会に行きます。