新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

音楽会に行ってきました。-声明とグレゴリオ聖歌

 今日は珍しく知人に誘われて音楽会に行ってきました。おじさんの住む市に隣接する町の音楽ホールでありました。その音楽会について知ったのはあるお寺を通った時偶然ポスターを見たのです。
 一人ではつまらないので知人を誘っていきました。内容はタイトルに書いた声明(しょうみょう)とグレゴリオ聖歌のコラボです。
 声明は「しょうみょう」と読みます。お坊さんが何人か声をそろえてお経を読むのです。独特の節回しがあります。古く平安末から鎌倉時代にかけて始まったそうです。
 よく大きな法要でお坊さんが大勢同じ節回しでお経を読んでいるのを見ますが、あれだと思ってもらって結構です。パンフレットによれば、真言宗天台宗に声明があるそうです。
 真言宗の声明は男らしくて力強く、天台宗の声明は優雅で女性的なのだそうです。今日は真言宗の声明でした。ほら貝を吹いて始まりました。
 なかなか力強くお経を唱和して読むのです。ただ単調なリズムが続くので眠くなりました。その後はミラノの会堂聖歌隊によるグレゴリオ聖歌です。
 グレゴリオ聖歌を知ったのはクリスマス讃美歌にあるからです。歌詞は別のものですが、メロディーはグレゴリオ聖歌を使っているのです。
 以前書いたように讃美歌はさまざまな歌のメロディーを使っています。蛍の光のメロディーやロンドデリ、アメージンググレースなどです。
 最後に声明とグレゴリオ聖歌がコラボするのがありました。交互に歌ったり、一緒に歌ったりしました。とても珍しい趣向でした。
 一番心に残ったのはいろは歌真言宗のお坊さんと聖歌隊が一緒に歌った場面でした。聖歌隊ラテン語で歌を歌います。
 ラテン語スペイン語などに近いです。スペイン語は日本語と同じ音構成なのです。つまり母音だけか母音と子音の組み合わせなのです。子音だけの音はないのです。
 ですから、日本語のいろは歌を発音しやすかったと思います。外国人独特の発音ではありませんでした。2時間近くありました。
 会場はほぼ満員でした。こんな珍しい音楽会なのに大勢の人が来ていて驚きました。明日は金曜日なので中学の仕事です。