新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

カオスの世界としての中学

 今日の相場は午前中の安値の後、戻して結局20円ちょい高で引けています。なかなか相場は根強いです。ところで今日は中学の仕事でした。
 職員室に入ると黒板に時間割の変更が書いてありました。何と月曜日の授業が今日の6時間目に入っているのです。月曜日が良く抜けているので、その穴埋めです。
 大体1週間分の授業計画をもらうのですが、今回はありませんでした。というのは月曜日から水曜日までは期末考査、木曜日は祝日で金曜だけ授業なのです。それで作らなかったのだと思います。
 以前もそんなことがありました。おじさんの学校の近くには実はおいしいパン屋さんがあるのです。前回も授業が午後になったのですが、その時は雨で出かけるのをやめました。
 今日は6時間目なのでさっそく、そこでパンを買ってそれを昼食としました。飲み物もないので、必ずポットコーヒーを持参しています。今日はそれが役に立ちました。
 今日の授業は答案返しです。書き直し防止のために、机の上には筆記用具をださせません。書き直しのための赤ペンだけです。さすがだと思いました。
 黒板に答えを書くのではなく、解答を配布します。しかし3クラス分作るのは大変なので、後で回収してつかいまわすのです。
 クラスごとに平均点に大きく差がでるそうです。90点以上の生徒さんもいれば一桁台の生徒もいます。この点数で習熟度編成をするのです。
 高校の場合、高校入試で全て決まります。優秀な生徒ばかり集まる高校と、低学力の生徒ばかり集まる高校とに分かれます。
 おじさんはどちらかと言えば進学校ばかりで過ごしたので、生徒の学力差にあまり気がつきませんでした。どちらかと言うと今の中学でも手のかかる生徒に目がいきます。
 今日会った生徒はそれと真逆な生徒です。答案を返し終わった後自習になったのですが、ある生徒が先生本を読んでもいいですかと質問しました。
 先生の許可が出て読み始めたのですが、おじさんは何を読んでいるのか興味があって聞きました。何と「ホモサピエンス全史」でした。
 中学2年生でそれを読んでいるのです。別の生徒が見て漢字がぜんぜん読めないとすぐあきらめました。別の生徒は「つきのふね」という小説を読んでいました。
 国語の試験で一桁の得点しかできない生徒と、大人でも敬遠するレベルの本を軽々と読む生徒と共存しているのです。
 大都会と違って郡部なので、優秀な生徒全員が私立を受験するわけではないのです。さまざまが生徒が共存し、その中で優秀な生徒はさらに伸びていくと思います。
 実際進学校に入って伸びるのはこんな郡部の中学出身者です。授業のレベルがそれほど高くないので、自分でどんどん勉強しているのです。
 彼を顔を見て確かに秀才だと思いました。以前いた地域一番の進学校に大勢いた顔です。中学はまさにカオスの世界だと感じた一日でした。
 明日は忙しいのでブログはお休みです。