新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日本が中国に完敗した今ー市劇的なタイトルです。

 今日は中学の代休で仕事がなかったので、あれこれしているうちに今頃ブログを書くことになってしまいました。今日の株式相場は朝方高かったのですが、結局日経平均111円安で引けています。
 対ドル相場は112円台です。まあ上がったり下がったりの相場でどちらでもいいかと言ったところです。ところで日本全体で嫌中論や中国崩壊論が大勢を占める中、刺激的なタイトルを見つけました。
 中国に滞在していた人の中にはよくぞ言ってくれたと思っている人もいるでしょう。おじさんもその中の一人です。日本全体では中国は貧しい、中国は経済格差が大きくて不満が充満している、中国の崩壊は間近だという記事であふれています。
 一方日本がどれだけ世界の人から好かれかつ優れているかという記事や番組はマスコミにあふれています。逆に中国はすごいという記事はネットでたたかれるでしょう。せいぜい媚中派と呼ばれるくらいです。
 今回見た記事は現代ビジネスというどちらかと言うと保守的な立場のサイトです。タイトルは少し省略があります。正式には「日本が中国に完敗した今26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと」というタイトルです。
 中国の深圳に滞在した若者が見た中国の姿です。彼は現実の中国を見てこれまで日本で考えてきた中国観を一変させたのです。
 現代ビジネスのサイトでは視聴率トップでした。日本のマスコミの報道する中国と現実の中国はギャップがあるのです。おじさんも中国に3年滞在してそれを感じまし
 もちろん遅れた部分も貧しい部分もいい加減な部分もあります。しかし、このサイトに書かれている通り、将来豊かになるという確信が国中に満ちているのです。
 中国人には日本人のような将来に対する悲観論はありません。貧しい農民でさえそうです。かって食うや食わずだった時代を体験しているのですから腹いっぱい食えるだけでも幸せです。
 格差は歴然としています。しかし、それを乗り越える道もあります。棒一本で商売している人の顔にも絶望感はありませんでした。小さな仕事でもあると飛んでいきました。
 棒一本で仕事をしている人も携帯はもっていました。携帯で仕事が入るからです。老子は何もないところにはさまざまなものが入ると言いました。
 まさに何もなかったからこそ中国では最新のものを導入できるのです。固定電話がなかったので急速に携帯が普及し、それがスマホにつながり、スマホを使った商売が広がったのです。
 現金が信用されなかったので、現金でなくアプリを使った商売が普及しました。ガソリンスタンドがなかったので、電気自動車が普及しました。
 電気が来ていないところでも太陽電池でテレビが見れるようになりました。もともと中国人は商売上手です。ですから、毛沢東の理想論から解き放たれた時皆一斉に商売に走りました。
 それは今でも続いています。中国に居て感じたのは底抜けの明るさです。また他人を意識しない生き方です。中国では昭和40年ぐらいの側面と平成30年の側面とがあります。それが並行して進んでいるのです。
 日本人が失った未来に対する希望と底抜けの明るさがあるようです。このサイトとアゴラの加藤氏のサイトだけが本当の中国を語っていると思います。
 私も日本に帰って現実の中国の話をしましたが、ほとんどの人は興味を示しませんでした。それで今では中国のことを語るのはやめています。たまに本当の中国論に出会うとうれしくなります。
 明日は専門学校の授業です。