新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

新自由主義の終焉

 今日は専門学校の授業でした。明日で年内の専門学校の授業は終わりです。1月下旬には期末考査があります。期末考査後にまた1月授業があるので大変です。
 ところで今日の相場は朝方は高かったのですがやはり23000円の壁は厚そうです。結局33円安で引けています。一気に上昇する力もさりとて大きく下げる圧力もなさそうです。
 ところで今日の新聞報道では建設大手4社の談合の話がでていました。まず大林組が摘発され、その後残りのゼネコン大手にも捜査の手が入りました。
 東芝の会計操作、神鋼や大手自動車会社の検査不正など大手企業は不祥事続きです。それにつけても小泉政権の時、官より民へのスローガンで新自由主義が大流行したのを思い出します。
 新自由主義では、できるだけ政府の介入を避け民間企業に任せれば全てがうまくいくと言うものでしあ。規制を緩和してどんどん競争させれば社会は良くなるというものです。
 そこには企業は悪いことはしないという企業性善説がありました。企業が悪いことをして利益を得てもそれが分かった時の損失を考えれば、正しいことをした方が良いと考えるとするものです。
 そこには経済学の大前提である経済人は合理的な行動をするという考えがありました。ところがいざやってみると全く違っていました。
 人間は決して合理的な行動をするのではないのです。不合理なことを平気でやるのです。そして恥じることがないのです。今回の建設会社の談合でも企業にとって利益であっても税金を払う国民にとって不利益です。
 企業がルールを守らないなら民に任せず官が取り締まらなければなりません。小泉改革以来ずいぶん社会は変化しました。
 世界経済の中心であるアメリカ自ら新自由主義を捨て、自国第一主義へ変わりました。資本主義の本家本元イギリスもEUから離脱して自国第一主義へ変わりました。
 すでに世界の潮流は新自由主義から自国第一主義へ転換しているのかもしれません。日本でも安倍政権は新自由主義から国家統制主義へ変化しました。
 しばらくの間新自由主義はお休みの時期を迎えるでしょう。歴史は繰り返すですから、いつの日かまた新々自由主義が復活するかもしれません。
 ただその頃まで生きて居るかどうか分かりません。おじさんも間もなく70歳です。日本人男性の平均寿命は80歳ちょいですから、残り10年です。
 まあそれまでに自国第一主義が変化するか不明です。明日は今年最後の専門学校の授業です。