移民問題について考える
今日で今年の専門学校の授業は終わりです。学生さんは冬休み前に帰国届けを書いていました。留学生ビザがあるので一時帰国してまた日本に帰れるのです。
ところで、今日専門学校の留学生担当の先生と話したのですが、留学生の扱いはとても難しいということに落ち着きました。、
まず文化や生活習慣が全く違うのです。日本人学生の場合、授業開始前にホームルームがあって、その後授業開始が普通です。しかし、留学生はホームルームがあっても授業開始まで来ないのです。
会社によっては朝礼をするところがありますが、多分出ないのではないかと思います。言語理解でいえば、英語に比べて日本語は余りに細かすぎます。
とくに副詞がとても多いです。副詞は用言つまり動詞や形容詞についていろいろな意味を加えるものです。「とても美しい」とか「全然できない」とかです。
非常に微妙な差異を言い表そうとする表現もあります。例えば「できない」「できる」だけならいいのですが。「ちょっとならできる」「できないこともない」「あまりできない」と言った表現があるのです。
「できないこともない」と「あまりできない」との違いは何かと言われてても困るのです。「以下の通りです」の「以下」と「1000円以下」の「以下」でも微妙に違います。
「この際思い切って値下げしよう。」の「際」と「今回は思い切って値下げすることにしましたん。」の「この際」と「今回」の違いも微妙です。
完璧な日本語が話せなくてもいいのですが、会社で働くためにはかなり日本語を使いこなせないと困ります。ビジネス用語とか社用文書の書き方という本があるくらいですから、日本語を習得するのは大変です。
逆に十分日本語が使いこなせなければ、あるレベルの収入を得るのは難しいです。今必要とされている労働力は低賃金で日本人がいやがる単純労働かハイクラスの知識が必要な専門職です。
専門職については、どこの国も欲しがっています。日本の場合年功を崩して特定の人に高い給与を出すのは難しいです。そうなれば、年齢や国籍などに関係なく高い給与を出す中国や欧米に専門職の人は行くでしょう。
となると今実習生や留学生のアルバイトで補っている分野を移民に肩代わりさせるということになります。しかし、単一民族思想の強い日本人が全く異なる文化や生活習慣をもつ外国人を受け入れるのは難しいと思います。
そもそも移民の外国人が十分な日本語を習得できるとも思えません。日本語習得に一番有利なのが同じ漢字圏の中国人ですが、今後単純労働者として中国人が来るはずもありません。
先生が仰るには来年はベトナム人とネパール人とスリランカ人だそうです。ベトナム人よりネパール人の方が多いそうです。ベトナムもだんだん豊になったし、日本では余り豊かになれないことも分かってきたので今後ベトナム人も減少するでしょう。
明日は今年最後の中学の仕事です。金曜日は終業式なので仕事はありません。