新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

外交巧者の北朝鮮

 昨日は所用で忙しくてブログをお休みしました。今日もいろいろあって今頃ブログを書いています。昨日の相場は大発会に続いて三桁の値上がりです。
 対ドル相場も113円台まで来ました。おじさんの持ち株でいえば、某鉄鋼株と某海運株が年初来高値更新です。それでも買値に対しては含み損です。
 まあ持ち株全体の含み損が減少しただけが救いです。買い値を上回るのはずいぶん先の話のようです。ところでアジア情勢では大きな変化がありました。
 北朝鮮が韓国との対話に応じてきたのです。冬季オリンピックにも参加の意向のようです。うまいタイミングでの北朝鮮の対話攻勢だと思います。
 今韓国では慰安婦問題で日本と再交渉せよとの世論が盛り上がっています。一方北朝鮮の方は制裁の強化と中国の離反に悩まされています。
 アメリカの強い圧力も感じています。また北朝鮮としても核とミサイルの開発も一段落したはずです。急速な速度で開発を進めたのでいろいろ問題が出ているはずです。
 韓国としても今北朝鮮と対話することで失うものはありません。戦争を肯定する国際世論を作るのは難しいです。北朝鮮が対話を再開したいと言い出したのに、やめろというわけにもいきません。
 アメリカも本音は別として対話をやめろとも言えないでしょう。そうなると難しいのが日本の立場です。北朝鮮と韓国との対話をやめろと言えば、日本は国際社会で難しい立場になるでしょう。
 さりとて北朝鮮の真意は丸見えなので、歓迎するわけにもいきません。北朝鮮が対話に応じているのに、アメリカに戦争しろとも言えません。
 北朝鮮にとっては絶好の時間稼ぎです。これで北朝鮮に対する風当たりを少しでも弱めることができるなら外交的には成功です。
 取りあえず韓国はアメリカに米韓軍事演習の延期を依頼しました。それでも北朝鮮にとっては外交的勝利です。実質的な妥協はしなくても対話を続けるだけで北朝鮮にとっては成果があります。
 対話中は絶対にアメリカの軍事攻撃はないのです。対話中にアメリカが軍事攻撃をすれば、アメリカが和平の機会をつぶしたと非難されるでしょう。
 国際世論もそうなります。もちろん対話中の斬首作戦もあり得ません。そもそも当事国の韓国が許さないでしょう。結果はどこかうまいタイミングで北朝鮮が対話を中断するでしょう。そして、責任は韓国にあると非難して、再び核とミサイルの開発を再開するはずです。
 まあ毎度のことなので、日米韓全ての関係者が出来レースであると分かっているのですが、建前上応じなければならないのです。
 つくづく外交交渉は難しいと思いますが。明日は日曜日なので教会でしす。第一日曜日なので、教会学校の説教と礼拝、その後長老会と忙しいです。